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驚いて、バックミラーに向けていた視線をふっ、ともんちの顔に移すと、それをわかっていたかのようにこちらを向いて、俺にだけ見えるように真剣な顔で少しだけ頷いた。
慌ててバックミラーに視線を戻すと、先程の体勢から変わっていない望。
下を向いているから表情は見えない。
静かな車内に響く"若干季節外れ"のCメロ。
それは崇裕と望が奏でる綺麗なハーモニー。
これを待ち望んでいるファンが、俺らにはたくさんいる。
そんなこと、望だって重々承知だろう。
信号はまだ赤のまま。
前の車が車間距離を詰めるために少しだけ前に進んだけれど、もんちはアクセルを踏まなかった。
そろそろ沈黙が苦しくて、別の話題でも出そうかと口を開きかけた瞬間。
桃「、、、せや、なぁ、、、、」
後ろから聞こえてきた、小さく、でも芯のある声。
信号が、赤から青に変わる。
桃「神ちゃん、かな。
あーでも、照史もええなぁ。」
望が、今までの会話のトーンを崩さずに返事をしてくれたことに対する喜びと驚きで、うまく反応できない。
「お、おぉ、後付けやめろ。」
桃「ちゃうちゃう。笑
想像してみてたんよ。」
前の車が進んだのに合わせて、優しくアクセルを踏み出すもんち。
望は、笑顔ではきはきと話し出した。
桃「しげ、やったら、、
しげが作った曲好きやし、楽しそやなぁ。
あ、でもファンのみんなが喜ぶんは流星なんかな、前のやつ人気やったし。
淳太やったらちょっと大人っぽい曲がええな、俺ふざけてまいそうやけど。
うわぁでもこれ聞いとったらはまちゃんともう1回もありやなぁ。」
弾むように話し切ると、窓の外を眺め、目を細める。
隣で小さく、そっか、と呟いたもんちは、1ミリもズレていないカラーのサングラスを片手でゆっくりとかけ直した。
それに突っ込めるほど、こっちだって余裕じゃない。
熱くなった目頭を、帽子を被り直すフリをして抑える。
鼻にかかりそうになる声を飲み込んで、同じく弾むようなトーンで会話を続けた。
「結局全員の名前出してるやん自分。笑」
緑「ほんま、自分の名前挙がって喜んだのもつかの間、やったわ。笑」
したり顔でむふむふと笑っている望。
と思えば、
あ、次の曲選んでへん、
と、けろっと表情を変えた。
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ぱる(プロフ) - このお話が大好きで、何度も読み返しています。描写が細やかで、胸がギュッとなったり温かくなったり、メンバーと一緒にのんちゃんを見守っている気持ちになります。笑これからも楽しみにしています！！ (3月7日 23時) (
レス) @page25 id: b150b2b268 (このIDを非表示/違反報告)
ぴょん(プロフ) - 続編ありがとうございます！！これからもお話読むの楽しみにしています！！何回も読み返します！！ (1月18日 12時) (レス) @page3 id: e4a60325cd (このIDを非表示/違反報告)
Sugar(プロフ) - 続編を書いて頂き、本当にありがとうございます。メンバーの声の掛け方や寄り添い方がそれぞれ違くて、いつも感動しています。無理せず作者様のペースで更新して頂いたら嬉しいです！ (1月18日 7時) (レス) id: f22ab67b99 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ricoco | 作成日時：2024年1月18日 0時
