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紫「、、ぅせい、、、流星！」
�陲舛磴鵑妨�を叩かれて、我に返る。
望は、いつの間にか座り込んでぐったりとしていた。
ふわふわした記憶を辿ると、数分暴れていた彼はあるとき突然力が抜けたように崩れ落ちて、それ以来声も発さなくなった、気がする。
呆然とその様子を見つめている間に、望を抱えるように支えてベッドに座らせた先生は手際よく左腕の処置を終わらせていた。
しかし、隣で新たなガーゼの封を開けた看護師さん。
なにごとかと思って見つめていると、先生がそっと持ち上げたのは、赤く染まった望の右手。
左腕ほどではないが、こちらも血が滴っていた。
まさかと思い下方に視線を移すと、ベッドの向こう側の床になにかが散らばっていた。
その少し先には、ピンク色の花。
散らばった破片たちがなにかなんてすぐにわかってしまった。
「花瓶、、、割ったんや、、」
いつだったか、シゲが家から持ってきてサイドテーブルに色を添えていた花瓶。
ずっとあったけど使わへんかったやつ、
花でも飾ればリラックスできるんちゃう、
なんて、ボケ半分で持ってきて、でも、望はめちゃくちゃ笑顔で大事そうに見つめていたやつ。
きっとそれを彼は自ら割って、そしてその破片を握りしめて、苦しみを左腕にぶつけた。
彼の中にある、制御できないなにか。
制御できないなにか、を制御する方法を探して、探して、余計苦しむ彼。
それもこれも、辛くて辛くて堪らなかった。
そんなことを無意識に考えている間に、すべての処置を終えた先生が一礼して出ていった。
看護師さんたちも、割れた花瓶や濡れた床を手早く綺麗にして去っていった。
静まり返る病室。
ベッドの縁に腰掛けて項垂れる彼。
その姿がとても小さく見えて、後ろの窓から差し込む夕焼けに飲み込まれてしまうんじゃないかって。
さっきまで床に貼り付けられたかのように動かなかった足が、今度は勝手に動き出す。
気がついたら、俺の両腕は彼を真正面から抱きしめていた。
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ぱる(プロフ) - このお話が大好きで、何度も読み返しています。描写が細やかで、胸がギュッとなったり温かくなったり、メンバーと一緒にのんちゃんを見守っている気持ちになります。笑これからも楽しみにしています！！ (3月7日 23時) (
レス) @page25 id: b150b2b268 (このIDを非表示/違反報告)
ぴょん(プロフ) - 続編ありがとうございます！！これからもお話読むの楽しみにしています！！何回も読み返します！！ (1月18日 12時) (レス) @page3 id: e4a60325cd (このIDを非表示/違反報告)
Sugar(プロフ) - 続編を書いて頂き、本当にありがとうございます。メンバーの声の掛け方や寄り添い方がそれぞれ違くて、いつも感動しています。無理せず作者様のペースで更新して頂いたら嬉しいです！ (1月18日 7時) (レス) id: f22ab67b99 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ricoco | 作成日時：2024年1月18日 0時
