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紫side
望の病院に着くと、3人で慣れた様子で受付に進む。
少し悲しい気持ちになったのは言わなかった。
たった1ヶ月。されど1ヶ月。
俺らの生活を変えるには十分な月日だった。
これまた慣れた様子で受付を済ませてくれている淳太をぼんやりと眺めていると、バタバタと足音が聞こえてきて、なにやら慌てた様子の看護師さんたちが走り去った。
まさかとは思ったけれど、それは間違いなく彼の病室の方向で。
急激に頭が冷やされる。
「、、、、淳太、流星。」
黄「おん、行くで。」
すぐさまふたりに目線を送ると、険しい表情でこくんと頷いた。
考えたことは同じだったようだ。
受付に軽く頭を下げて、ほぼ走っているくらいの早歩きで病室に向かう。
近づくにつれ、唸るような鈍い叫び声が聞こえてきて、嫌な予感が確信に変わった。
ドア目前で、いつも温厚な先生が少し声を荒らげて指示を出しているのが聞こえてきて、思わず足がすくむ。
見なきゃいけないけれど、見たくない。
彼が苦しむのを見るのが、怖い。
再び響く叫び声。それは間違いなく望のもの。
扉の前で固まっていると、横からぬっ、と腕が伸びてきて、バーを掴んだ。
黄「、、、、、開けるで。」
意を決して振り返った淳太の目が、俺の痛いところを突いたような気がした。
いつもはビビりのくせに、こういう時だけ最年長見せてくるから、脱帽する。
横にいる流星が大きく頷いたのを感じて、俺も固まった体をなんとか動かして頷いた。
改めて俺らと目を合わせた淳太。
そして次の瞬間、ついにその扉を開いた。
そこに広がっていた光景は、きっとこの先もずっと忘れられない。
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ぱる(プロフ) - このお話が大好きで、何度も読み返しています。描写が細やかで、胸がギュッとなったり温かくなったり、メンバーと一緒にのんちゃんを見守っている気持ちになります。笑これからも楽しみにしています！！ (3月7日 23時) (
レス) @page25 id: b150b2b268 (このIDを非表示/違反報告)
ぴょん(プロフ) - 続編ありがとうございます！！これからもお話読むの楽しみにしています！！何回も読み返します！！ (1月18日 12時) (レス) @page3 id: e4a60325cd (このIDを非表示/違反報告)
Sugar(プロフ) - 続編を書いて頂き、本当にありがとうございます。メンバーの声の掛け方や寄り添い方がそれぞれ違くて、いつも感動しています。無理せず作者様のペースで更新して頂いたら嬉しいです！ (1月18日 7時) (レス) id: f22ab67b99 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ricoco | 作成日時：2024年1月18日 0時
