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先「おぉ、神山さん。こんばんは。」
「こんばんは、、、、」
先「小瀧くん。神山さんが来てくれたよ。」
そう言いながら、またのんちゃんに目線を戻し、顔を少し覗き込む先生。
それでも目が合わないようで、そっと離れてこちらへ向かってくる。
そのとき、ひくっ、とのんちゃんの肩が揺れ、瞳から雫かぽたっと落ちたのが、遠目でもわかった。
また不安感がぶり返してきて、ベッドのほうに歩み寄りながら先生に問う。
「のんちゃん、どないですか？」
すると、思っていたものとは違う反応が返ってきた。
「今朝起きてからずっと泣いているんです。今日は、気持ちが上がらない日みたいです。」
そう言って、先生は困り顔で笑った。
鬱病患者などには、こういうことがよくあるらしい。
以前、お見舞いに行った照史が話していたことを思い出す。
本人も理由がわからないまま、気持ちが上がったり下がったり。
それが何日も続くこともあるし、数分のこともある。
今日はとにかく沈んでしまっている状態らしい。
こういうときは、無理にテンションを変えさせようとせずに、寄り添ってあげると良い、ということは、先生から聞いていた。
あとはよろしくお願いします、と軽く頭を下げた先生にこちらも一礼して、出ていくのを見送りつつ、いつもの数倍小さく見える彼に近づいた。
「のーんちゃん、来たで。」
先生の真似をして、そっと背中に触れつつ話しかける。
桃「、、、っ、、、っ、、、ぐすっ、、、」
俯いて布団の一点を見つめる彼から返ってきたのは、鼻をすする音と肩を震わす振動だけ。
「体、しんどいとこない？」
もう一度話しかけてみたものの、変化はなく。
今日は話すのは無理そうやなぁ、と思いつつ、ベッドの隣の丸椅子に腰掛けた。
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ぱる(プロフ) - このお話が大好きで、何度も読み返しています。描写が細やかで、胸がギュッとなったり温かくなったり、メンバーと一緒にのんちゃんを見守っている気持ちになります。笑これからも楽しみにしています！！ (3月7日 23時) (
レス) @page25 id: b150b2b268 (このIDを非表示/違反報告)
ぴょん(プロフ) - 続編ありがとうございます！！これからもお話読むの楽しみにしています！！何回も読み返します！！ (1月18日 12時) (レス) @page3 id: e4a60325cd (このIDを非表示/違反報告)
Sugar(プロフ) - 続編を書いて頂き、本当にありがとうございます。メンバーの声の掛け方や寄り添い方がそれぞれ違くて、いつも感動しています。無理せず作者様のペースで更新して頂いたら嬉しいです！ (1月18日 7時) (レス) id: f22ab67b99 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ricoco | 作成日時：2024年1月18日 0時
