westのぱきゅん。 (ページ3)

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今イライラしてるし、

俺をイライラさせてるその張本人からやし、

正直出たくないけど、

こんなんで今の関係壊したくない。

てことで出るか。

【もしもし…】

【怒ってるよな？】

【は？】

【怒ってるよな？】

【…それだけ？】

【質問に答えてや】

【だから、怒ってないって…】

【いや、明らかに怒ってたやん！】

【なんのことやねん】

【とぼけんなや…

俺、嫌われたらほんまに死ぬ】

【めんどくさいなぁ…

怒ってもないし、嫌うわけないやん】

【んふ。そっかぁ。

なら今から神ちゃんち行ってええ？】

【どこからその発想が出てきたん】

【えーやん！今から行くからなぁ！】

【え、ちょ……】

「ツーツーツー…」

え、ほんまに来る気なん？

いや、来てくれるのはめっちゃ嬉しい。

でも、よりによってこのタイミング？

まだ帰ってきたばっかりやし、

ゆっくりしたかったのになぁ…

まぁ、しげが来るしいいか。

「ピンポーン」

え！？

『は、はーい…』

赤「俺やで！俺俺！」

『あ、おん。しげやんな？

今開けるな、』

いや、来るの早すぎやろ。

まだ五分ぐらいしか経っとらんで…

あと、俺俺って、

新種のオレオレ詐欺やんけ

「ガチャ」

赤「神ぢゃぁぁぁあん！！！」

ドアを開けると同時に、

そう言って抱きついてきたしげ。

『ちょ、しげっ…！』照

赤「俺な、神ちゃんのこと好きやねん」

…うん。知ってるで。

俺もしげのこと好き。

でもな、俺としげの好きはちゃうんよ…

『俺も好きやで？』

赤「…ちゃう！」

赤「俺と神ちゃんの好きはちゃう！」

『っえ？』

赤「俺はっ、神ちゃんのこと、

何ていうか…んまぁとにかく！

俺と神ちゃんの好きはちゃう！！！」

それって…俺と一緒ってことやんな？

しげも勇気を出してくれたんや。

次は、俺しかおらんやろ……