末っ子の体調事情5

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A


増田くんに抱っこされてやってきた祐くん。グズグズしてて、顔色もすごく悪い。


『ゆうくん！どうしたの？！』


増「さっき、吐いたんだよ。ずっと気持ち悪いって、駄々こねてて。仮病かなぁって思ってたら、結構な量吐いてグズグズしてるの。」


翔「熱はある？」


増「んー、…ちょっといつもよりは温かい方かな」


ぐったりしてるから、そのまま耳で熱を測ると37.6。予防接種は37.5を超えたら出来ないから、今日はもうおわずけかな。


翔「祐也は普通に診察だけしような？貴久は元気だから、ゆうやの診察終わったら打とうな。」


増「うん。わかった。」


聴診と喉を見る時はグズグズしてるけど、頑張ってくれて、あとはお腹を見るだけ。


『横になろうね〜、ちょっとお腹ぽんぽんさせてね』


「ん…っ、…」


ぐいっと下っ腹を押すと、


「やっ、…いたいっ…」


『ごめんね。ちょっとお腹も下しちゃってるかなぁ』


便秘でもないし、吐き気もあるって言うし検査しておかないとね。病名が分からないとインフルエンザの注射もなかなか出来ないし。


翔「いいよ、このままするから。多分、見られるのは嫌だろうからあっちで貴久の注射だけ終わらせて、また貴久と戻ってきて。」


『わかった。ありがとう』

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