末っ子の体調事情5

ノロウイルス ページ6

増田


増「てごしー？注射嫌だからって、仮病はダメだよ」


「ちがうもん。ほんとにきもちわるいの…」


増「んー、…じゃあ、注射する前にちゃんと診察してもらお？」


「ちゅうしゃ、やだぁ…泣」


増「はいはい、笑 おいで？」


予防接種の時期になった。手越はいつも2回するから、この時期とあと少ししてから打つことになってる。ちょっと早いんだけど、季節外れのインフルエンザも流行ってきて、俺も今日打っておこうかなぁって、思って予約した。


元々手越は注射大嫌いだから、大嫌いな時期だってこともわかってる。


顔色も良い方だとは言えない。それぐらい緊張してるのかな？いつも、気持ち悪いって訴えてくるのはただ単に緊張してて、顔色が悪いのかなって思ってた。


「ちょ、…はくっ…」


増「吐く？ほら、ゴミ箱。支えてるから出しちゃっていいよ。」


「おぇっ、…ｹﾞﾎｯ…ｹﾞｪｪ…」


増「ほんとに気持ち悪かったの？ごめんね…」


ゴミ箱を近づけると、思ってた以上に吐いちゃって。仮病なんて言っちゃって、申し訳なくなる。


心做しかちょっとだけ、熱っぽい気がする。


増「吐き気が落ち着いたらとりあえず診察してもらおうな」


「ｹﾞﾎｯ…おぇっ…」


増「大丈夫、大丈夫。」


30分以上吐いて、やっと落ち着いた。


診察室へと駆け込んだ。

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