末っ子の体調事情5

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A


プローグは可哀想だからって、今日から直腸検温で１日に4回計ることになった。


ご飯はちょっとずつ食べられてきてるから一安心。


今、膝枕で私のお腹にしがみついてるゆうくんの頭を撫でながら、少し話をする。


『ゆうくん？』


「ん…？」


汗で張り付いた前髪をあげながら、


『お熱、高いね…あのね、いまめっちゃ体冷やしてるよね？体冷やしちゃうと、正確な体温が分からなくなっちゃうから、本当はお尻で計りたいの。』


「やっ…」


『でね？本当はこういうプローグっていうのを入れて継続的に体温を計っておきたいんだけど、』



プローグを入れるためには入院になること、ご飯が食べられなくなること、トイレもカテーテルを入れないといけないこと、全部を話すと、どんどん目に涙が溜まって呼吸がおかしくなってきた。


「やっ…ひゅ…っ、、はぁ…泣 」


『ゆっくり息しようね、スーハースーハー…』


「はぁっ、…ｸﾞｽﾞｯ…」


『落ち着いたかな？』


「…ん、…ん、やぁぁ！！泣 」


『大丈夫、大丈夫。お話聞いてくれる？』


ついに泣き出したゆうくんをなだめて、少しだけ落ち着いてきたから


『プローグ入れないよ。入院もしないからあんしんして。でもね、お熱は正確に計りたいから、１日に4回。直腸検温頑張って欲しいの。4回するのが嫌なら、入院してプローグ入れることになっちゃうんだけど、どっちがいいかな？』


どっちも嫌だよね…笑 腰に巻きついてた腕の力も一段と強くなる。


「……ょんかいっ…泣」


『4回、頑張ってくれる？』


「んっ…泣」


『ありがとう。』


「ひくっ…泣 ゴホッゴホッ…泣」


気管支ビックリさせちゃったかな、


吸入させて、一緒にベッドに入って抱きしめると


やっと、寝てくれた。

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