# 22-2 ページ9
♡
「「ありがとうございましたあ！！！」」
二人で手を繋いで、今日ここに来てくれた人、来れなかった人、関わってくれたすべての人に感謝を伝えてライブは幕を閉じた。
最後に顔を上げた時のみんなの拍手と歓声、そしてこの目で見たペンライトの海は一生忘れないと思う。
何より、今日のいう日が無事に終わったことに、言葉では言い表せないほどの嬉しさがこみ上げていた。
「っ、まっすー！！」
二人で肩を組んでステージからはけた後、階段を降りきったところでまっすーが崩れ落ちる。
「大丈夫？どっか苦しい？！」
座り込んだまっすーにそう聞くと、
「ううん、なんか、安心して、力抜けちゃった」
って笑っていた。
「ねえ、てごし」
「ん？」
「おれ、楽しかった... 本当に、本当に、楽しかった」
「うん、楽しかったね。俺も、めちゃくちゃ楽しかった！」
そういうと、まっすーが俺の手を握る。
「てごし、おれ、もう... ここには、立てないと思ってた... 正直、諦めてた... っ、でも、てごしが、いてくれたから、またここに立てて、本当夢みたいで...」
そう言いながら泣き出してしまった。
そんなまっすーを見ていると、本当にこのまま終わってしまいそうな気がして怖くなって、俺は思わずまっすーの身体を抱きしめる。
「俺も、まっすーとここに立てて本当に嬉しいし、まだまだこれからもたくさん、ここに戻ってきたいよ」
だから今日が終わっても諦めないで...
「てごし、っ、ここに、連れてきてくれて、ありがとう... おれ、生きてて、良かった... だから...
死にたくない... っ、もっと、生きたい...」
その言葉を聞いたのはその時が初めてだった。
"死ぬ"という言葉を、お互い知らず知らずのうちに使わないようにしていたのかもしれない。
だって、そんな未来認めたくなんてなかったから。
「俺だって、いやだよ... お願い、まっすー... いなくならないで...」
こんな気持ちは押し付けでしかないし、きっとプレッシャーになると思って今まで言えずにいた。
だけど、
いなくならないでほしい。
死なないでほしい。
ずっとそばにいてほしい。
それが本音だった。それ以外なにもいらなかった。
まっすーが生きていてくれる、それだけでよかった。
明日からどうなってしまうんだろう。
こんなに楽しかった今日が終わってしまうことが、
こんなにも怖いなんて...
.
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未来(プロフ) - 歌にのせた小説すきなんですよね、最高でした！( ；∀；) (2020年5月16日 20時) (
レス) id: 8bbaf315cc (このIDを非表示/違反報告)
みーぽん(プロフ) - あーちゃんさん» うわあ！嬉しいです！ありがとうございます(;o;)！ (2019年11月12日 17時) (レス) id: 009673d39a (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん - とても面白いです！めっちゃ感動しました！涙が止まらなくてたいへんでした(笑) (2019年11月12日 16時) (レス) id: 61b7986d94 (このIDを非表示/違反報告)
みーぽん(プロフ) - 明太子さん» はじめまして！嬉しいです......ありがとうございます(;o;) 駄作ばかりですが、楽しんでいただけたら嬉しいです！ (2019年11月3日 19時) (レス) id: 009673d39a (このIDを非表示/違反報告)
明太子(プロフ) - 物語の展開に何度も感動させられました！もう涙が出てくる……。他の作品も絶対に閲覧させていただきます！ (2019年11月3日 19時) (レス) id: b586c955a8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みーぽん
| 作成日時：2019年9月15日 0時
