# 25-3 ページ24
♡
「手越...！」
しばらくして、慶ちゃんとシゲが駆けつけてくれた。すごく急いでくれたのか、二人とも息を切らしていた。
「慶ちゃんとシゲが来てくれたよ...」
二人が着いた頃にはまっすーの呼吸はすっかり弱々しくなっていて、起きてはいるけど目もほとんど開けられないような状態だった。
「まっすー... 待たせてごめんね...」
慶ちゃんは泣きそうな顔でまっすーの枕元に近づいて、小さく話しかけた。シゲもその横で涙を必死に堪えている。
「まっすー、良かったね... みんな揃ったよ」
そう言うと、さっきまでの苦しそうだった表情が心なしか優しくなった気がした。
そして、
「...ご、」
まっすーは何か言いたげに口を開いた。
「っ、まっすー？なに...？」
そう言って手を握ると、懸命に何かを伝えようとする。
「、て...ごし、...こやま、...しげ、」
「なあに...？みんな、ここにいるよ」
俺らはまっすーに近づいて、その小さな声を必死に聞き取る。
「み、んな... ありがと... 」
もう息をするのも辛かったはずなのに、
まっすーは俺らにそう言うとゆっくり瞼を閉じた。
それからしばらくして、
まっすーは静かに息を引き取った。
まるで二人が来るのを待ってたみたいに、
最後は4人で一緒にいることが出来た。
「まっすー... よく頑張ったね... ゆっくり休んでね...」
そう言って、冷たくなっていくまっすーの顔を優しく撫でる。
悲しいとか寂しいとか、
悔しいとか辛いとか
そんな想いはたくさんあったけど、
今はただ、今日まで頑張って生きてくれたことに
ありがとう と お疲れ様
って、たくさん褒めてあげたかった。
.
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未来(プロフ) - 歌にのせた小説すきなんですよね、最高でした！( ；∀；) (2020年5月16日 20時) (
レス) id: 8bbaf315cc (このIDを非表示/違反報告)
みーぽん(プロフ) - あーちゃんさん» うわあ！嬉しいです！ありがとうございます(;o;)！ (2019年11月12日 17時) (レス) id: 009673d39a (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん - とても面白いです！めっちゃ感動しました！涙が止まらなくてたいへんでした(笑) (2019年11月12日 16時) (レス) id: 61b7986d94 (このIDを非表示/違反報告)
みーぽん(プロフ) - 明太子さん» はじめまして！嬉しいです......ありがとうございます(;o;) 駄作ばかりですが、楽しんでいただけたら嬉しいです！ (2019年11月3日 19時) (レス) id: 009673d39a (このIDを非表示/違反報告)
明太子(プロフ) - 物語の展開に何度も感動させられました！もう涙が出てくる……。他の作品も絶対に閲覧させていただきます！ (2019年11月3日 19時) (レス) id: b586c955a8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みーぽん
| 作成日時：2019年9月15日 0時
