# 6-3 ページ28
▽
山を登り始めた頃は順調だったんだけど、だんだん息がしづらくなって頭に血が上ってないのを感じる。
それでも楽しそうに登る3人に追いつこうと必死だった。けど、
ふわっ
って感覚になったと思ったら、思いっきり手を地面について座り込んでしまった。
手越が心配して来てくれたけど、心配かけたくなくて大丈夫だよって必死に伝えた。手は内出血しちゃってて、痛みはそこまでではなかったけどかなり赤くなってしまっていた。
スタッフさんに消毒とかしてもらって、軽く包帯を巻いて登山を再開する。
「まっすー、ここに足かけれる？」
「俺、腰支えるからそのまま登って」
さっき怪我をしてから手越がずっと俺の隣でサポートしてくれてる。出来るだけ登りやすい体勢を作ってくれて、さっきより幾分も楽になった。
「てごし、ごめんね、ありがと」
息は上がってしまって呼吸はしづらいけど、あと2時間ほどで到着するらしい。
「ここで一旦休憩入れまーす！！」
スタッフさんがみんなに声をかけて、俺と手越は近くにあった木陰で休憩することにした。
「っ、はあ... はぁ、はぁ、」
少し気を抜くと、自分がちゃんと呼吸出来ていないことに気づいて思わず焦ってしまう。
「まっすー、ここまで登れて本当すごいよ... スタッフさんに酸素もらったから、これ吸っとこう。楽になるよ」
そう言って酸素吸引を渡してくれて少し呼吸が楽になった。
「いけそう？」
「うん、楽になった。ありがと」
「いいえ！あと少しだね。頑張ろう！」
危険を承知で始まったロケ。決して楽なことではないけど、みんな支えてくれて、俺のワガママを止める人は誰もいなかった。
だから、絶対にこの企画を成功させたい。
これを登りきれば、病気なんてどっかに行ってしまう気すらしていた。
「よしっ！」
手越とガッツポーズを交わして、ラストスパートに向けて歩き出した。
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未来(プロフ) - なんだか読んだ覚えあるな、と登山の内出血のところで気づいたのですが、ほんならまた来世でなっていうのと被ってるのですね！（そちらの方はこの前読んだんです！）素晴らしい作品ですね、いつのまにか泣いてます(笑) (2020年5月16日 2時) (
レス) id: 8bbaf315cc (このIDを非表示/違反報告)
かの(プロフ) - みーぽんさん» 了解です ！これからも頑張って下さい d(^_^o) (2020年4月4日 0時) (レス) id: a1c36b0d98 (このIDを非表示/違反報告)
みーぽん(プロフ) - かのさん» ごめんなさい、単なる誤字です。笑 ご指摘ありがとうございました(^^) (2020年4月3日 23時) (レス) id: 009673d39a (このIDを非表示/違反報告)
かの(プロフ) - みません。 (2020年4月3日 23時) (レス) id: a1c36b0d98 (このIDを非表示/違反報告)
かの(プロフ) - こんばんは、いつも楽しく読ませてもらっています。気になる点があったので、コメントしました。 ＃3-5のお話で｢くつろいがせてもらっていたら、｣という表現があるのですが、｢くつろがせてもらっていたら、｣の表記の方が正しい気がします。私の知識不足だとしたらす (2020年4月3日 23時) (レス) id: a1c36b0d98 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みーぽん
| 作成日時：2019年8月18日 1時
