# 6-2 ページ27
♡
ここ最近仕事の量も減らして、ロケに向けて大人しくしてたまっすー。
出血の量も前より減ってるみたいだし、少しは薬の効果が出てるといいな...
そうして心配してた体調もなんとか良好なままロケの日を迎えた。
何だかんだ4人でのロケは久しぶりだから俺もワクワクしてて、何より楽しそうに笑ってるまっすー見てると、この企画断らなくててよかったなって思う。
「まっすー、しんどくない？」
「うん。まだ平気。楽しいね、てごし」
少し息が上がってるけど、まだそんなに急な斜面でもないし大丈夫そう。
「もー！小山さん遅い〜〜！！」
「待ってよ手越、早いよ！俺怖いんだって〜」
「ほんとまっすーより小山さんの方がお先が心配だわ(笑)」
いつも通り慶ちゃんをいじってシゲとつっこむ。
「慶ちゃん登るのビリだったら奢りね！」
「俺、寿司食いたい寿司！！」
「おい、何でだよ！今日に限らずいつも奢ってるでしょ？！」
「だってリーダーなんだもーん！」
そんな久しぶりの笑いが絶えないロケ。楽しくてついはしゃいでしまって、完全に油断していた。
「...っ！増田さん！！！」
後ろから聞こえた声に思わず振り返ると、まっすーが地面に手をついてしゃがみ込んでいた。
「まっすー！！！」
俺も堪らず駆け寄る。
「大丈夫？！苦しい？！」
そういうとまっすーは俺の顔を見て首を振った。
「ううん、ごめん、ちょっとフラついて、手ついちゃった」
そう言って裏返した手のひらは真っ赤な痣のように内出血してしまっている。
「どうしよう、痛くない？」
「うん、大丈夫、」
まっすーを座らせてスタッフさんが処置をしてくれている間、ものすごく後悔した。ちゃんとサポートするって決めたのに、情けない。
体力だって人より弱ってるし、ましてや転けて怪我でもしたら命に関わる病気だ。そうなれば、後悔したって許されない。
「ごめん、おまたせ」
「ううん、本当に大丈夫？痛いかったよね、ごめんね... はしゃぎすぎたわ... 」
「いや、おれも、足元ちゃんと見てなかったから。楽しいから仕方ないよ。おれも気をつけるから、気にしないで」
まっすーはそうやって笑ってくれたけど、もう絶対に目を離さないと誓った。
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未来(プロフ) - なんだか読んだ覚えあるな、と登山の内出血のところで気づいたのですが、ほんならまた来世でなっていうのと被ってるのですね！（そちらの方はこの前読んだんです！）素晴らしい作品ですね、いつのまにか泣いてます(笑) (2020年5月16日 2時) (
レス) id: 8bbaf315cc (このIDを非表示/違反報告)
かの(プロフ) - みーぽんさん» 了解です ！これからも頑張って下さい d(^_^o) (2020年4月4日 0時) (レス) id: a1c36b0d98 (このIDを非表示/違反報告)
みーぽん(プロフ) - かのさん» ごめんなさい、単なる誤字です。笑 ご指摘ありがとうございました(^^) (2020年4月3日 23時) (レス) id: 009673d39a (このIDを非表示/違反報告)
かの(プロフ) - みません。 (2020年4月3日 23時) (レス) id: a1c36b0d98 (このIDを非表示/違反報告)
かの(プロフ) - こんばんは、いつも楽しく読ませてもらっています。気になる点があったので、コメントしました。 ＃3-5のお話で｢くつろいがせてもらっていたら、｣という表現があるのですが、｢くつろがせてもらっていたら、｣の表記の方が正しい気がします。私の知識不足だとしたらす (2020年4月3日 23時) (レス) id: a1c36b0d98 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みーぽん
| 作成日時：2019年8月18日 1時
