第3章 : 宣告 ページ11
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「とくはつせい... しはんびょう？」
病院に行ってみれば、聞き覚えのない病名を告げられた。正式には "特発性血小板減少性紫斑病" というらしい。
「この病気は難病指定されているもので、原因は今のところ解明されていませんが、名前の通り血小板が減少してしまうために内出血や目に見えた出血が見られる病気です。
急性と慢性の2種類があるのですが、増田さんの場合は6ヶ月以上その血小板が減少し続けていることから慢性的な紫斑病であると判断出来ます。」
なんだかよく分からない。知らない言葉ばかりで頭がついていかない。
要は俺は違和感を感じた半年前頃から血小板というのが減っていたらしい。その頃から鼻血や痣が出来ていたのにも全てつじつまが合う。
「出血が酷い場合には貧血や立ちくらみの症状があったと思います。また、今後さらにあらゆるところに内出血が起こる可能性もあります。」
「あらゆるところ、というのは...？」
「手足の見えるところだけでなく、臓器や口の中での症例も確認出来ています。お腹に違和感を感じたり、喉に痛みがあればその可能性が高いですね。」
お腹の違和感 という言葉にあの日を思い出す。
便秘の時のようなお腹の張り。
あれもこの症状の一部だったことを知った。
「それで... その、治る病気なんでしょうか？」
俺が一番知りたいのはそこだった。
治るのであれば、とにかく治療に専念するつもりだ。
「急性の場合は数週間の投薬治療で数値が戻る場合が多いのですが、慢性の場合、数値が安定してもすぐに再発する場合がほとんどです。
ステロイドという薬の投薬で血小板の数値の様子を見て薬の量を調整していきます。
ごく稀に難知性のもの、また出血が多すぎて致死量を超えた場合には生死に関わるこのもありますが、それに関してはほんの数%です。」
ああ、もう訳がわからない。先生の話の半分も頭に残っていなかった。
「とりあえずその、ステロイドっていう薬を飲めば治るんですよね？」
「治るかどうか、期間や症状は人それぞれです。原因も解明されていないため、どのぐらいというのは断言出来ないのが現状です。
ただ、今すぐに薬の投与を始めて、まずは血小板の数値を上げることが先決です。先の治療に関しては都度、増田さんの体調に合わせて管理していきましょう。」
「わかりました...」
頭の中は、正直真っ白だった。
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未来(プロフ) - なんだか読んだ覚えあるな、と登山の内出血のところで気づいたのですが、ほんならまた来世でなっていうのと被ってるのですね！（そちらの方はこの前読んだんです！）素晴らしい作品ですね、いつのまにか泣いてます(笑) (2020年5月16日 2時) (
レス) id: 8bbaf315cc (このIDを非表示/違反報告)
かの(プロフ) - みーぽんさん» 了解です ！これからも頑張って下さい d(^_^o) (2020年4月4日 0時) (レス) id: a1c36b0d98 (このIDを非表示/違反報告)
みーぽん(プロフ) - かのさん» ごめんなさい、単なる誤字です。笑 ご指摘ありがとうございました(^^) (2020年4月3日 23時) (レス) id: 009673d39a (このIDを非表示/違反報告)
かの(プロフ) - みません。 (2020年4月3日 23時) (レス) id: a1c36b0d98 (このIDを非表示/違反報告)
かの(プロフ) - こんばんは、いつも楽しく読ませてもらっています。気になる点があったので、コメントしました。 ＃3-5のお話で｢くつろいがせてもらっていたら、｣という表現があるのですが、｢くつろがせてもらっていたら、｣の表記の方が正しい気がします。私の知識不足だとしたらす (2020年4月3日 23時) (レス) id: a1c36b0d98 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みーぽん
| 作成日時：2019年8月18日 1時
