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あれからあたしは、はるに送ってもらった。
見送る背中は、逞しいけど
少しだけ、切なかった。
今日は、家に誰もいない。
家にいたくなくて
公園まで走った。
.
.
ベンチに座ると
さっき、はるに言われたことを、はっきりと思い出してしまう。
.
.
―回想―
春「実はさ…
再来年帰る予定でいたけどさ
カナダに、住むことになった。」
詩「な…なんで?」
春「理由は2つ。
1つは、カナダの病院で、医師として働く。
2つ目は…」
詩「??」
春「結婚…するからさぁ…」
詩「は?
なんで?急に??」
意味がわからない。
.
春「言ってなかっただけで、急ではないよ。
相手がさ、カナダの国籍もった日本人でさ。
俺よりも先に留学して、ものすごく知識があって。
品があるし、優しい人だし、努力家でさ。
見ていて、すごく楽しいし、自分を高めることが出来る。
そんな素敵な人に出会えたから、すっごく今が楽しい。」
詩「そ…っかぁ!
よかったじゃん?
で、その人の名前は??」
春「はるかだよ。
なんかね、運命だよね(笑)」
.
そうやって、彼女のことを語る彼は
照れくさそうだけど、どこか嬉しそうだった。
.
.
いろんなことが一気に来たから、
ものすごく、ぼーーーっとしていたのだと思う。
何を話したのかは、覚えていない。
気づいたら、家の前。
春「今日は楽しかった!」
詩「ね、最後に聞くよ?」
春「ん?」
詩「なんでさ、アキ、来なかったの?」
一瞬躊躇いながらも
春「あぁ、俺が頼んだの。
1回だけだからさ?
来年は、アキと2人で仲良く行けよ?」
.
そう言って、あたしの頭を優しくなでた。
春「詩織。今日はありがと。
今日はね、いつもより可愛かった。
ちゃんと卒業したら、カナダに来いよ?」
詩「ううん。こちらこそ。
ちゃんと卒業して、そっちに行くから!!」
春「ふふ。
ありがと。おやすみ!」
.
はるが、歩き出す。
.
詩「―――――――――はる!!
大好き!」
一生に1回の告白。
大丈夫。
返事はわかってる。
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作者名:恋奏 | 作成日時:2011年6月18日 2時