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(ms side)
トイレのドアから顔を覘かせた手越に手招きをされ行ってみると、顔を真っ赤にした手越がトイレの隅で震えていた。
「手越?どーした?」
小声でそう問いかければ、今すぐにでも消えてしまいそうなか細い声で手越が言った。
「お腹痛いって思ったら…血、でてた……」
「ち?ちってあの、血?」
「うん…」
それはつまりあれか。女性がなる…えぇと、なんて言ったかな…
と、とにかく生理用品を買ってこないと!!…って、あ、生理か。思い出した。
小さいころにお母さんの使ってるものを見たことがある。
俺が手越のもとを離れるのは厳しそうだから、JUMPの誰かに頼むか…
あ、でも男が買うのは難易度高いか…?
…いや、伊野尾ちゃんがいるじゃん!
「伊野尾ちゃん!薮!八乙女!ちょっと来て?」
頼りになりそうな3人を呼ぶと、薮と八乙女は、待ってましたと言わんばかりに来てくれた。
あと、もちろん伊野尾ちゃんもね。
「どーした、まっすー?」
「手越が、生理になっちゃったみたいなんだ」
「せーり??」
口をポカンと開けている伊野尾ちゃんに対し、「やっぱりか…」と頷いている薮たち。
2人は、手越の様子に気づいてたのか。
「俺らが買ってくればいいんでしょ?」
「さすが八乙女。理解あるぅ〜」
「はいはい。とりあえず3人でテキトーに買ってくるわ」
未だにきょとんとしている伊野尾ちゃんを引っ張って、薮たちは部屋を出て行った。
部屋に残されているJUMPたちは、状況が呑み込めずにおろおろしてる。
俺はもう一度手越のもとに戻り、声をかけた。
「血がズボンに付いて見られるとあれだから、トイレットペーパーかなんかをパンツに敷いときな?替えのパンツと生理用品は、薮たちが買って来てくれっから」
「うん…まっすー、ありがと」
「こんくらい大丈夫だから」
そう言って俺はトイレを出て、質問攻めしてきたJUMPたちに事情を説明した。
みんなは、なるほど〜と頷きながら、伊野尾ちゃんのことも心配していた。
同じ女性になったってことは、伊野尾ちゃんにもくるのか…。
トイレから出てきた手越も合わせて、みんなで3人のことを待った。
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聖月 - 更新楽しみに待ってます 更新頑張ってください (2019年6月18日 17時) (レス) id: e9dd353aa0 (このIDを非表示/違反報告)
Yasu☆ - とてもおもしろいです!ありいの超萌えます!ところで、これは17で完結なのでしょうか…?できれば続きを読みたいです…! (2017年3月30日 2時) (レス) id: 47b5174f44 (このIDを非表示/違反報告)
まころんた(プロフ) - みさとさん» Twitterはやってないんです(^^;; 始めたいなぁとは思っているんですが、禁止されているので…苦笑 (2016年9月29日 17時) (レス) id: b71042c280 (このIDを非表示/違反報告)
まころんた(プロフ) - 青さん» ありがとうございます〜!笑 そうなんですか!見てみたい…( ´ ▽ ` )ノ (2016年9月29日 17時) (レス) id: b71042c280 (このIDを非表示/違反報告)
みさと(プロフ) - twitterってやってるんですか?(^o^) (2016年9月27日 22時) (レス) id: 520a5b2e2f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まころんた | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/makoronta/
作成日時:2016年8月8日 12時