#３ ページ3
(tg side)
まっすーとの電話から20分ほどで、来客を知らせるインターホンの音が家中に響き渡った。
とにかく全速力で階段を下り、玄関に行って勢いよくドアを開ける。
「まっすー！」
全速力からのスピードを保ったまま、まっすーに抱き着いたので、よろっと傾いた。
１人でいる間、とにかく不安で。
まっすーの姿を見た瞬間、なんだか安心した。
「…なんだ、手越じゃん」
「…今更、なんだよ？」
「もっと女の子っぽくなってるのかと思ったわ」
そう言うとまっすーはにっこり笑って、家に入るのを促してきた。
外にいるのをすっかり忘れていた俺は、まっすーのおかげで気づき、まっすーを家にいれた。
台所でコーヒーを入れてから、２人分、まっすーのもとに運び、向かい合わせになって座った。
まっすーはコーヒーを一口飲んでから、深刻な顔して俺に話しかけてきた。
「で？なんでこーなったの？」
聞かれるとは思っていたが、全く心当たりがない。
朝起きたら、胸が膨らみ、アレがなくなって、女になっていた。
ただ、それだけ。
…いや、"それだけ"とはいっても、かなり重大なことなんだけど。
「ちょっと、触ってみて」
まっすーの手を掴み、俺の胸に誘導した。
２回目の、むにっという感触。やっぱり慣れない。
「…膨らんでるね」
「でしょ？」
まっすーは俺の胸から手を離し、１回「うーん…」と唸ってから、腕を組んだ。
この沈黙は、かなり重かった。
「今日は撮影もあるし、マネージャーと小山達に事情説明するか。
胸は隠せるもんじゃないだろうし、あっちでまた話し合おうな」
「…うん」
「…不安だよね。泣いてもいいんだよ？」
「…このくらいじゃ、泣かないし」
急に女の子になったなんて、物理的にはありえない。
強がってはみたものの、不安な気持ちが消えるわけでもなくて。
思わず涙がでそうになったけど、泣いたってなにかが変わるわけでもないし、何とか堪えた。
どうやらまっすーが連絡を入れてくれていたみたいで、
しばらくしたらマネージャーが慌てて家に来た。
とりあえず迎えの車に乗ると、慶ちゃんとシゲもいて。
車に揺られながら、撮影現場に向かった。
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聖月 - 更新楽しみに待ってます 更新頑張ってください (2019年6月18日 17時) (
レス) id: e9dd353aa0 (このIDを非表示/違反報告)
Yasu☆ - とてもおもしろいです！ありいの超萌えます！ところで、これは17で完結なのでしょうか…？できれば続きを読みたいです…！ (2017年3月30日 2時) (レス) id: 47b5174f44 (このIDを非表示/違反報告)
まころんた(プロフ) - みさとさん» Twitterはやってないんです(^^;; 始めたいなぁとは思っているんですが、禁止されているので…苦笑 (2016年9月29日 17時) (レス) id: b71042c280 (このIDを非表示/違反報告)
まころんた(プロフ) - 青さん» ありがとうございます〜！笑 そうなんですか！見てみたい…( ´ ▽ ` )ﾉ (2016年9月29日 17時) (レス) id: b71042c280 (このIDを非表示/違反報告)
みさと(プロフ) - twitterってやってるんですか？(^o^) (2016年9月27日 22時) (レス) id: 520a5b2e2f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まころんた | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/makoronta/
作成日時：2016年8月8日 12時
