#12 ページ13
※２連続NEWSさんsideごめんなさい
(tg side)
「ちょっ…ま、っす……いたっ、」
顔の横で抑えられた手は、抵抗しようと思ってもそれは無駄に近くて。
ぎゅぅっと握られた手から、熱とが伝わってくる。
さっきまでの優しい瞳とはかけ離れた、"オトコの瞳"をしていた。
握りしめられた手が、抑えられた体が、見つめられた目が、俺の鼓動を早くする。
…こんなの、まっすーがまっすーじゃないみたい……
「まっす…や、はなしてっ…！」
離してと言っても、離してくれない。
こんなまっすー初めてで、どうしたら良いか分からない。
…怖い。まっすーが怖い。
「おねがいっ…や、はなして……」
体を揺すっても、まっすーの力には敵うはずもなく。
筋肉質な体がチラチラ覗いて、なんだかいやらしい。
そんなまっすーに、ドキドキしている自分がいた。
そんなこと、あっちゃダメなのに。
「…手越、キスしていい？」
いつもより低くて、どこか男らしい声。
こんなに近いと、心臓の音が聞こえてきそうで。
やだ、そんなこと、言わないで。
「……だめ、っていっても、するんでしょ…？」
「…よく分かってんじゃん」
ニヤ、っと笑ったまっすーに、一層早まる鼓動。
徐々に顔が近づいてきたと思ったら、それは一瞬だった。
少し強引に重ねられた唇に、まっすーの手が頭に回された。
さっきよりも更に近づいて、まっすーの体温が伝わってくる。
…だめ、こんなこと、しちゃいけないのに……
心ではちゃんと分かっているのに、体は言うことを聞かなかった。
絡められた舌とともに、まっすーの首に手を回した。
「んっ…はぁ……ふ、っん」
自然と漏れる甘い声に、部屋に響く水音。
全てに興奮して、体中が熱を持ってきた。
「ちゅっ…ん、ふぁ、ぁ…」
そろそろ息が苦しくなって、まっすーの胸を叩いた。
そしたら、大人しく唇を離してくれて。
少し赤く染まった顔と、目が合った。
あぁ、俺、まっすーとちゅーしちゃった……
口の端から垂れる唾液を舌で舐めとるまっすーは、すごく色っぽかった。
ちょっと頭がボーっとする。
「…ふふ、かわいい」
まっすーが俺を見て、確かにそう言った。
……え！？いやいやいや！どこがよ！
「俺は可愛んじゃなくてカッコいいだから！」
「…そう？俺は前からずーっと、可愛いって思ってたよ？」
……ドキドキ。
心臓が、壊れちゃいそう。
…なんで俺は、まっすーにこんなにドキドキしてるの？
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聖月 - 更新楽しみに待ってます 更新頑張ってください (2019年6月18日 17時) (
レス) id: e9dd353aa0 (このIDを非表示/違反報告)
Yasu☆ - とてもおもしろいです！ありいの超萌えます！ところで、これは17で完結なのでしょうか…？できれば続きを読みたいです…！ (2017年3月30日 2時) (レス) id: 47b5174f44 (このIDを非表示/違反報告)
まころんた(プロフ) - みさとさん» Twitterはやってないんです(^^;; 始めたいなぁとは思っているんですが、禁止されているので…苦笑 (2016年9月29日 17時) (レス) id: b71042c280 (このIDを非表示/違反報告)
まころんた(プロフ) - 青さん» ありがとうございます〜！笑 そうなんですか！見てみたい…( ´ ▽ ` )ﾉ (2016年9月29日 17時) (レス) id: b71042c280 (このIDを非表示/違反報告)
みさと(プロフ) - twitterってやってるんですか？(^o^) (2016年9月27日 22時) (レス) id: 520a5b2e2f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まころんた | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/makoronta/
作成日時：2016年8月8日 12時
