いじめっ子のパクくんは、私にだけ優しいらしい

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JK「ヌナー！ご飯まだー？」




呑気にソファーでゲームをしながらそんなことを聞いてくるこの男は、一体何様だ。




『・・・んー？あと二十分くらいかな、？』





うん、真面目に答える私も私だ。



慣れすぎて感覚が麻痺してる。









グクは私の幼馴染み。



歳が近いグクとは小さい頃から仲が良くて、実の弟みたいに可愛がってきた。







『グク、今日は泊まってく？』



JK「・・・ん、またあの人が女連れ込んできた。当分は家に帰れない。」



『・・・・そっか、』









グクの家は父親のことを「あの人」と呼ぶ。



グクの両親はグクがまだ幼い頃に離婚、母親の記憶はないらしい。



グクの父親はよく交際相手を家に連れ込んできて、そのたんびにグクは家(うち)にこうして逃げてくる。




私の家は小さい頃からのグクの逃げ場だ。









JK「・・・・あんな奴嫌いだ。」




グクがそう呟いた。




『・・・そっか』



JK「毎回香水臭いババア連れ込んでくる。」



『・・・』



JK「ババアのくせに、、あの人と付き合ってるくせに俺のこと気持ち悪い声で誘ってくんの」



『・・・嫌だったね、』



JK「・・・・っヌナ以外の女なんて皆嫌いだ・・気持ち悪い・・・・・！」



『・・・うん・・』



JK「ヌナ、俺、ヌナさえいればいい・・」



『・・・グク』



JK「ヌナ、、、お願いだから、俺から離れてかないで・・・？」







消えそうな声でそんなことを言うから、胸がきゅう、と苦しくなった。

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