いじめっ子のパクくんは、私にだけ優しいらしい

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お店の外に出ると、すでに暗くなり始めた空。




少し疲れたので近くの公園のベンチに座った。









『名前入りだから失くさないね』




指輪を眺めながらそう言うと、ジミンに指輪を取られた。






「何？失くす前提だったの？」



『違うよ、、返して！』



「やーだ、つけてあげる」






やーだ、って子供みたい・・・






大人しく手を差し出すと、左手の薬指にはめられて戸惑った。






『、、、？なんで薬指！？』



「うるさい。俺も同じとこつけるから、」



『や、違くて、、恥ずかしいよ、、』





そう言うと微かに目を見開いたジミンは、手で顔を覆った。






『・・・？ジミン？』



「なんでそういう事言うの・・・」



『え？』






何か気に障るようなこと言っちゃったかな？







「恥ずかしいとかかわいすぎ・・・」



『へ！？』







急にデレたジミンに顔が熱くなるのが分かった。





でもちょっとジミンのツボがわかんない・・









『そういえば今何時？』



「今７時27分」



『あ、そっか、、もうすぐ帰らないと、、、残念、、』







そこで、自分の失言に気が付いた。









「へえ〜、残念？」







ニヤニヤしながら聞いてくるこの男にみるみる顔が赤くなっていく。








『あ〜！もー！ こんな時だけポーカーフェイス崩さないでよ！！！！』



「ふふ、顔真っ赤なの？ かーわい、」






余裕そうな笑顔で顔を覗き込んでくる。






『ううううるさい！！泣』



「笑」









自分だってすぐ顔赤くなるくせに！！




もう、バカジミン！

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