両思い.�� ページ10
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なんだか物凄い体力を使った気がする今日の撮影は、
朝からぶっ通しで、
色んなロケ地に行って、
ようやく終わったのは22時頃。
『んー、疲れたぁ…』
「お疲れ様」
『Aも疲れてるでしょー？』
「まぁ、結構…」
『ふふ、素直でよろしい笑』
信号待ちの間。
ハンドルを握った右手の人差し指を、
流れる音楽に合わせてとん、とん、としていて、
それさえも絵になるこの人は、本当に、全てが綺麗で。
しばらくその姿で目の保養をしていると、
パチッと目が合った。
『…』
「…？」
お互いに何にも言わずに
数秒間見つめ合ったその時間は、
まるで世界が動きを止めたみたいで、
不思議な感覚になった。
『…ほんとかわいいな、お前』
「？！」
『なーに今さら照れてんの笑』
そう言った紫耀は前を向いて、車を再び走らせた。
紫耀はたくさん、かわいい、って言ってくれるけど、
今までで一番、動揺してしまった気がする。
『…そんなに気になる？笑』
「えっ？」
『一生俺のこと見てるから…笑』
「いや、えっと、かっこいいなぁ、って…」
なんか今の紫耀、ダメだ。
なんでかは分かんないけど、
心臓がギュッて締め付けられる。
もう一回、恋したみたいな、変な感じ。
『じゃあ俺ら両思いだね』
「…今さら？笑」
『違うよ、もっと、なんて言うか…』
『今お互いの好きが、同じくらいな感じがする』
『…なんか今、尋常じゃないくらい、好き』
「え…」
『Aも？』
「…うん、同じ」
今日はやけに信号に引っかかるけど、
そのおかげで紫耀がこっちを向いてくれるから、
今日ばっかりは許してやる。
『ほんっとに俺しか見ないじゃん笑』
『…明日も朝早いのに、』
『抱きたくなるからやめて…？』
「ごっ、ごめん…」
『んーん、明日の夜もっかいその顔してよ』
『明後日は午前中オフだから』
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叶都くん。(プロフ) - さくさん» こちらこそ続編まで読んでいただけて嬉しいです!!ありがとうございます🙏✨ (2023年2月1日 8時) (
レス) id: 6a93e4b17b (このIDを非表示/違反報告)
さく(プロフ) - 続編…!!ありがとうございます😭😭😭需要しかないです…!! (2023年1月30日 23時) (レス) @page3 id: edac3f5cbf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：叶都くん。 | 作成日時：2023年1月30日 20時
