眠気と降参.�� ページ11
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“明日の夜もっかいその顔して”…なんて言われたけど、
昨日の夜は無意識にそうなってただけで、
別に自分がどんな顔をしてたかなんて覚えてない。
それに、紫耀に最後に夜のお誘いをしたのも、
もう何ヶ月も前のように思えるし。
結婚してからは、
大体紫耀の気分に任せっきりだったから。
つまり、紫耀がベッドの上で今にも
寝てしまいそうになりながら
私の誘いを待ってるこの状況は、
かなりピンチである。
紫耀が寝るのが先か、
私が意を決して紫耀に馬乗りにでもなるのが先か。
『…ふふ、いい子だね』
正解は後者。
子鹿のように足を震わせて体を跨ぎ、
紫耀が完全に目を閉じてしまうのを何とか食い止めた。
「…緊張した」
思わず本音が漏れ出た私の頭を、
よしよしと撫でてくれる紫耀。
紫耀の目は覚めたみたいだけど、
そんなことをされたら今度は私が眠くなる…。
「…ふぁあ」
『おーい、まだ俺の上に乗っかっただけだよ…？笑』
「…え」
『ちゃんとおねだりしてくださーい笑』
「…むりです」
『えぇ、じゃあ俺マジで寝ちゃうよ？』
「むり！」
私がうじうじとその先へ進めないでいると、
眉を少し下げて笑った紫耀の両手が、
私の頬をぎゅっと挟んだ。
「にゃにすんの！」
紫『んはは、可愛いー』
「しょお、はにゃせ！」
紫『よしよし、そのまま俺に近づいてきて？』
「ぁ、え…？」
紫『ちゅー…』
「んっ」
無事に紫耀のおかげで、
疲れが吹き飛ぶような
甘い夜になったわけだけど、
眠いからなのか、
単に私を甘やかしたい気分なのか、
いつもよりもどこかふわふわとした紫耀に
何度も頭がクラっとした。
本当に魅力しかないな、この人は。
・
終わり
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叶都くん。(プロフ) - さくさん» こちらこそ続編まで読んでいただけて嬉しいです!!ありがとうございます🙏✨ (2023年2月1日 8時) (
レス) id: 6a93e4b17b (このIDを非表示/違反報告)
さく(プロフ) - 続編…!!ありがとうございます😭😭😭需要しかないです…!! (2023年1月30日 23時) (レス) @page3 id: edac3f5cbf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：叶都くん。 | 作成日時：2023年1月30日 20時
