好きやって・・・Ⅰ【Aぇ! 短編】 (ページ21)

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《You Side》

正門くんってこんなことする子だったんだ・・・

家に着くなり正門くんにキスされて・・・久々にドキドキした。普段の穏やかな雰囲気はまったくなく、完全にオトコ。

傷心中の今ならコロッといきそう・・・

って、、、ちゃんとしろ私！！

A「正門くんには私なんかよりちゃんとした人と出会ってほしい」

正門「なんでですか・・・私なんかって・・・」

A「ほら、もう遅いし帰って？ね？」

必死に正門くんを帰そうとするけどなかなか手強くて・・・

正門「ちょっとだけこうさせてください」

と言われてぎゅっと抱きしめられた。

このままさっきのようなキスをされたら揺らぐかも・・・

って、、、ダメダメ、しっかりしろ私！！

しばらく正門くんの腕の中で話を聞いた。

正門「僕じゃダメですか？」

A「さっきも言ったけど・・・」

正門「僕が年下やからですか？顔ですか？それともバイトやからですか？」

A「ふふふ。めっちゃ必死(笑) 最近彼氏と別れたばかりで今は何も考えられないの。ごめんね」

正門「それやったらまだチャンスはあるってことでいいですか？次は必ず僕のものにします」

A「いや、、チャンスとかちょっとよくわかんないんだけど(汗)」

それから私に促されるようにして正門くんは帰って行ったけど、私の心の中は複雑だった。

正門くんは全然タイプじゃないわけではないし、いい子だし、優しいし、真面目だし・・・今このタイミングじゃなかったら付き合ってたかもしれない。

正門くんがバイトの面接に来た時、初めて会った時から実はタイプだった。

けど、その時は前の彼氏と付き合ってて・・・。正門くんとは付き合いたいとかではなく、ただただ癒されてた。

いつのまにか好きになってたのかな？そんなわけないか・・・。

今はただびっくりしてドキドキしてるだけだよね？

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