47. You Side ページ47
久しぶりに残業して、ちょっと遅くなったけど、明日から休みだと思って近所のスーパーに寄って食材を買って帰宅した。
エレベーターを降りると、会いたかったけど会いたくなかった人がいた。
わざと会わないようにしてたのに・・・部屋の前で待ってるのは予想外だった。正門くんはそんなことしないと思ってたから。
いつぶりだろ？正門くんに「おかえり」って言われるの。正門くんに言われる「おかえり」は私にとって特別で、出会ったころを思い出した。
廊下で話してるところを見られたらあれだと思って、本当は部屋にあげるつもりはなかったけど、今日だけだと思って正門くんを部屋にあげた。
正門「今日、遅かったんやね」
A「うん。残業してたの」
正門「そやったんや。疲れてるのにごめんな」
A「ううん、大丈夫。正門くんはご飯食べた？」
正門「食べてへんけど・・・」
A「じゃあ先にご飯食べよ？ちゃちゃっと作るからちょっと待ってて」
とりあえず、いきなり話をするのもなんだかと思って、キッチンに退避してご飯を作ることにした。作戦を立てなきゃ・・・ってほどでもないけど、突然の正門くんすぎて心の準備が全然できてない。
キッチンでさっき買ってきた食材を冷蔵庫に閉まってると、正門くんが近寄ってきて「俺も手伝う」って・・・調子狂うよなぁ(笑)
大人しくテレビ見ててくれよ〜(汗)
一緒にキッチンに立つの久々だなぁなんて考えてたら「ふふふ」って心の声が漏れてたみたいで・・・
正門「なにがそんなにおもろいん？(笑)」
A「え、このシチュエーション、前もあったな〜と思って。思い出し笑い？」
正門「初めて俺の部屋に来た時やろ？」
A「覚えてたんだ・・・」
正門「忘れへんよ」
私が大切にしてた思い出を正門くんも覚えててくれたことがすごく嬉しかった。
って、完全に正門くんのペースに飲まれてる！！！！！！
しっかりしろ、私！！！！！！
...
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 229人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「Aぇ!group」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：てぃん | 作成日時：2021年7月2日 0時
