いつかのその先は・・・ (ページ45)

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45. You Side ページ45

これ以上話しても正門くんにキツくあたってしまうだけだと思って、無理やり自分の部屋に戻ってきた。

ずっと頭の中にあるのはさっきのことで・・・シャワーを浴びながら思い切り泣いた。

この涙はなんの涙なんだろう・・・

悔しい涙？寂しい涙？

自分でもこの涙の意味がわからなくて、感情がぐちゃぐちゃだった。

好きでもない男の人の前できっぱり断れなかった私が悪い。

悪いのは私だけど・・・

告白されてる現場を見られたことよりも、正門くんに声をかけさせてしまったことをすごく後悔した。

もし週刊誌にでも撮られていたら・・・

私のせいで正門くんの夢を壊してしまうことが怖かった。

だけど、素直になれたらどれだけ楽なんだろ・・・

正門くんがアイドルじゃなくて一般人で、一般人同士で出会えてたら、もっと違う時間を過ごせてたのかな・・・

お風呂から上がって、静かな部屋でぼーっとしていると、正門くんから『ごめん』って連絡がきた。

悪いのは私だから謝らなきゃいけないのは私なのに・・・

私って正門くんに迷惑かけてばかりだな・・・

『私もごめん』って謝ったあと、『もう外では声をかけないでね』と送った。

しばらく距離を取ろう。

これ以上、正門くんに迷惑をかけないように。。。

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