いつかのその先は・・・ (ページ29)

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29. You Side ページ29

朝になって太陽の光が眩しくて目が覚めた。

あれ？そういえば昨日、正門くんの部屋に行ってご飯食べてお酒飲んで・・・

って、、、

えーーーーーーーーーーーーーーーーーもしかして、、、ここ正門くんの部屋！？！？！？！？！？！？

ギュってされてて身動き取れないけど、優しく頭を撫でられてるのが心地いい。

本当に正門くんはズルいよね(笑)

もう少しだけこのままでいたいと思いながらも、恐る恐る顔を上げると、ニコッと笑う正門くんと目が合った。

正門「おはよ♡Aちゃん♡」

A「・・・おはよ(照)」

正門「やっと起きた^^」

A「寝落ちしたら起こしてって言ったじゃん」

正門「疲れてたんやろ？起こせへんよ。でも安心して、まだなんもしてへんから」

A「“まだ”ってなに？なんかしてたら困るけど(笑)」

アイドルとこんなことしてたらダメってことくらいわかってるけど・・・

これ以上好きになっちゃいけないと思ってもどんどん好きになっていく自分がいた。

たぶん何もなかったとはいえ、一晩を共に過ごしたと思うとすごく照れくさくて、早くこの部屋から出て行きたくなった。

A「もう帰るね」

正門「ご飯食べていかへんの？」

A「うん、大丈夫。ちょっとこのあと予定があるから」

正門「そっか。じゃあ気をつけて帰ってな」

A「うん」

照れ隠しでご機嫌斜めの私に対して、正門くんはニコニコしててムカついた(笑)

私の後を追って玄関まで来てくれたけど、何がそんなに楽しいんだろ・・・(笑)

正門「ムスッとしてたらかわいくないで～。女優やろ？(笑)」

A「もともとかわいくないから問題ないですぅーだ(怒)じゃあ、お邪魔しました」

正門「はいはい。素直やないなー(笑)また喫茶店行くから」

A「はーい」

正門「A、バイバイ^^」

A「バイバーイ^^」

結局は正門くんの笑顔につられて私も笑顔で手を振っちゃう。

普段は親友のなっつにだって拗ねたりするところは見せないのに、なぜか正門くんの前では素直になれるんだよなぁ。。。

素直って言っていいかわからないけど。

こんな私を見て正門くんはどう思ってるのか、ちょっとだけ気になった。

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