18. 正門Side ページ18
A「お腹空いてるかなと思ってご飯買って来ましたよ〜」
正門「え、ほんま？食べたい！めっちゃお腹空いてます」
そういえば朝から何も食べてなかった。もうAさんのことで頭がいっぱいで食べることすら忘れてた。こういう気遣いができるところもいいよな。ほんま好き。
いや、でも今から大事な話をするんやけど・・・Aさんは今から俺がどんな話をすると思ってるんやろ？
二人でいただきますして向かい合って食べるのが初めてでなんだか照れくさかった。誘ったのは俺やけど・・・
A「どうしたんです？そんなに嬉しそうな顔して。ハンバーグ、そんなに美味しいですか？」
正門「はい！めっちゃ美味しいです^^」
A「よかった^^」
いろいろだだ漏れやん。目の前で美味しそうに食べてるAさんを見るのも嬉しくて、ついついニヤける(笑)ほんまにキモいってわかってるけど。
Aさんと話をしてたら実は同い年ってことがわかって敬語はなしにしようってことになった。ここで俺が大学生じゃないって気づいてほしかったんやけど、Aさんには特に突っ込まれず・・・まだ気づいてないみたいやった。
正門＆A「ごちそうさまでした^^」
「私が勝手に買ってきたから」と言って洗い物をしてくれて、本当にできた子やと思った。俺の家やのに完全に主導権を握られてる。ただ突っ立ってるのもと思って、Aさんが洗ってくれた食器を拭いた。なんか新婚みたいやなぁ・・・
って妄想してる場合やなく、ここからが本題。ちゃんと伝えな。思ってることを全部。
正門「あのさ〜相談したいことがあるって言ってたやん」
A「はい」
正門「敬語はなしって言うたやん！」
A「いきなりはムズいよ！徐々に、ね。それで相談って？」
正門「実は俺、アイドルしてんねん」
A「えっ？アイドル？アイドルってあのアイドル？」
正門「そうあのアイドル。こう見えて一応ジャニーズやねん」
A「えーーーーーー、そうなんだ・・・。だから東京と大阪を行ったり来たりしてたんだ・・・」
正門「俺がアイドルって聞いて引いた？」
A「引きはしないけど、びっくりはしたかな〜」
正門「驚かせてごめん。ずっと言えへんくて。隠してたわけでもないんやけど・・・」
A「ううん大丈夫だよ。いきなり言えないよね。俺、アイドルしてんねん！なんて」
正門「いつか言おうと思ってたんやけど、なかなか言えへんくて・・・」
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作者名：てぃん | 作成日時：2021年7月2日 0時
