第五話 ページ7
ある日の昼休み
まるで日課のように昼休みになるといつも幸村がきた
幸「やあ」
そう言って俺にパンを差し出す
貴「いらねえよ」
幸「そう言わず・・・ね？」
貴「・・・」
俺は黙ってパンを受け取った
そしてパンを食べ始める
幸「いつも食べてないんだもん。倒れちゃうんじゃないかって心配なんだから」
困り顔で言う
貴「へえ・・・心配してくれるんだ」
幸「当たり前でしょ？」
貴「・・・お人好しだな。こんな俺を心配するなんてさ・・・」
幸「・・・なんで？」
貴「！」
幸「なんで君は自分のことをそう言うの？」
貴「・・・俺に存在価値なんてねえからな」
幸「そんなことない！」
幸村はいきなり俺の目の前に来て真剣な目で俺を見つめていた
幸「存在価値がない人間なんていないよ！誰もに生きる権利がある・・・だから」
貴「それ以上言うな！！」
幸「！」
貴「・・・そんなのただの綺麗言で・・・偽りでしかない」
幸「・・・」
貴「そんなことを言う人間を信じるなんてことできるか？できねえだろ？
少なくとも俺は人を信用するなんて馬鹿なことはしない・・・」
幸「・・・俺は唯川を信じるよ」
貴「・・・馬鹿馬鹿ｓ」
幸「例え唯川が俺のことを信じなくても俺は唯川を信じる！」
貴「・・・」
幸「だから・・・それだけは忘れないで」
その時の幸村の笑顔はいつもとは違っていて・・・・
悲しそうな笑顔だった
貴「・・・」
幸村は屋上を去ろうとした
貴「真野原A・・・」
幸「！」
貴「・・・それが俺の本当の名前だ」
すると幸村は微笑んで
幸「・・・また来るよ。A・・・」
貴「っ！パン・・・サンキュ」
幸村の方をちらと見て言った
それを聞いた幸村はまた微笑んで軽く手を振って出て行った
人なんて・・・もう二度と信じない・・・
だけど・・・
幸村といるとどこか安心する・・・
なんだよ・・・
俺は考えるのをやめて目を閉じた
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優羽(プロフ) - オレさん» いつもありがとうございます！本当に嬉しいです！これからも更新頑張ります！ (2013年6月17日 20時) (
レス) id: 2396cdc36c (このIDを非表示/違反報告)
優羽(プロフ) - Linkさん» ありがとうございます！そう言って頂くと本当に嬉しいです！これからも頑張ります！ (2013年6月14日 19時) (レス) id: 2396cdc36c (このIDを非表示/違反報告)
Link(プロフ) - コメントさせてもらいます。 この作品は、すっごく面白いです!!! 更新がんばって下さい!!応援してます! (2013年6月13日 23時) (レス) id: 79e7361fe0 (このIDを非表示/違反報告)
Link(プロフ) - コメントさせてもらいます! この作品は、すっごく面白いです!!! 更新がんばって下さい 応援してます!! (2013年6月13日 23時) (レス) id: 79e7361fe0 (このIDを非表示/違反報告)
優羽(プロフ) - オレさん» ありがとうございます！！期待に応えられるように頑張ります！ (2013年5月28日 20時) (レス) id: 5d38015e0b (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時：2013年5月7日 1時
