検索窓
今日:17 hit、昨日:2 hit、合計:89,413 hit

第三十九話 ページ42

―幸村SIDE―





幸「っ!?」





手「信じるな!幸村っ!!」


必死に叫ぶ手塚





不「いい加減にしなよ。手塚、君が守っている唯川は冷酷なんだよ?」



冷酷・・・?そんなわけ無い




幸「・・・そんなわけ無いだろ?」


不「!」


幸「唯川はそんな奴じゃないよ」


不「・・・唯川と仲が良かったようだね。君も・・・手塚と同じように」


幸「人を傷つけて、その上その人から大事なものを奪うのがそんなに楽しいの?」


手塚からテニスを奪った・・・


それは紛れもない事実だ



不二が口を開こうとしたとき、二年の桃城が走ってきた


桃「不二先輩!これからミーティングだそうっす!」

不「・・・運が良かったようだね。神の子さん」


幸「・・・」


不「君もあいつの犠牲者になると思うと残念だな」


そう言い残し不二たちは去った





幸「手塚!」



手「幸村・・・」

虚ろな目で俺をみる手塚


幸「今保健室に運ぶから、俺の肩に捕まって!」

手「・・・大丈夫だ。このくらいの怪我・・・あいつに・・・比べたら」


だが、手塚の意識はもう限界に来ていた



立ち上がろうとした瞬間、バランスを崩した



幸「手塚っ!」

俺はなんとか受け止める



幸「これでも大丈夫と言えるの!唯川だってこんな君の姿見たくないはずだ!」


手「・・・」


幸「だから・・・今は無理なんてしないで、素直に俺のことを頼って?」


手「わかった・・・。すまない・・・」



そう言うと手塚が意識を失った



幸「っ!・・・本当に無理しすぎだよ・・・。君は」








俺は保健室に手塚を運び、自分ができる限りの手当てをした



手塚の怪我を手当するときは本当に驚いた



手塚の白くて細い腕や、足には明らかに今日だけではない、多くの痛々しい痣が残っていた




俺は・・・このことに気づけなかったのか・・・!



手塚だけじゃない・・・Aも・・・





幸「ごめん・・・。俺って本当に無力だな」


それなのに・・・手塚に頼って欲しいなんて・・・









悔しさに震えていると「そんな顔するな」と誰かの声が聞こえた

第四十話→←第三十八話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (71 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
71人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

優羽(プロフ) - オレさん» いつもありがとうございます!本当に嬉しいです!これからも更新頑張ります! (2013年6月17日 20時) (レス) id: 2396cdc36c (このIDを非表示/違反報告)
優羽(プロフ) - Linkさん» ありがとうございます!そう言って頂くと本当に嬉しいです!これからも頑張ります! (2013年6月14日 19時) (レス) id: 2396cdc36c (このIDを非表示/違反報告)
Link(プロフ) - コメントさせてもらいます。 この作品は、すっごく面白いです!!! 更新がんばって下さい!!応援してます! (2013年6月13日 23時) (レス) id: 79e7361fe0 (このIDを非表示/違反報告)
Link(プロフ) - コメントさせてもらいます! この作品は、すっごく面白いです!!! 更新がんばって下さい 応援してます!! (2013年6月13日 23時) (レス) id: 79e7361fe0 (このIDを非表示/違反報告)
優羽(プロフ) - オレさん» ありがとうございます!!期待に応えられるように頑張ります! (2013年5月28日 20時) (レス) id: 5d38015e0b (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作成日時:2013年5月7日 1時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。