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第三話 ページ5

Aは屋上で寝転がっていた



「やあ、何しているの?」



ふとそんな声が聞こえた・・・


もちろん幻聴だ




立海にいた時もこうやって屋上に来ては寝ていた・・・



ある日、そんな俺の所に一人の男がやってきた



そいつはいつも笑って言うんだ



「今日も寝ているんだね」


と・・・








最初は


「こんなところで何してるの?」


そう聞かれたっけ・・・


俺はもちろん無視していた


けど・・・


「人が話しているのに、無視はいけないな。聞こえているんでしょ?」


目の前に来て言うんだ


さすがに俺も黙っていられず


貴「うるせえな・・・。どうしようとお前には関係ないだろ?」


目を一瞬開けた


言い終わったらすぐにまた瞳を閉じる




「・・・君、男の子じゃないでしょ?」


貴「!?」


流石に驚いてしまった



「クス・・・冗談で言ったのになぁ・・・・」


こいつ・・・ふざけているのか?



貴「・・・ふざけた真似すると、酷い目にあうよ」



「酷い目?女子の君にそんなことできるの?」



貴「っ!俺は女子なんかじゃねえ!」


「こんな綺麗な目をしている男の子なんてそういないよ」


またそう言って微笑むんだ


何故か・・・その笑顔を見ると調子が狂う


貴「うるせえなっ!俺は男だ!」

「フフッそう?あっ、俺は幸村精市って言うんだ。よろしくね」

貴「・・・」


幸村精市・・・


幸「君は唯川翔。「冷酷の貴公子」だよね?」


貴「わかってるのならこれ以上近づくな・・・」


幸「・・・にしても、噂っていうのもあてにならないな

君は全然冷酷じゃないじゃないか」


貴「!?」

また驚いてしまった


頭大丈夫か?こいつ・・・・



その上、笑顔で言ってきた


幸「どっちかというと・・・暖かいかな」


貴「暖かい・・・?何言っている」


幸「そのままの意味だよ」


俺はあいつに問い詰めようとしたが、タイミングが悪くチャイムが鳴ってしまった



幸「残念・・・時間だ。また来るね」


幸村は笑って屋上を出て行った






貴「二度と来るな・・・!」


俺はそう呟き、再び眠りについた

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優羽(プロフ) - オレさん» いつもありがとうございます!本当に嬉しいです!これからも更新頑張ります! (2013年6月17日 20時) (レス) id: 2396cdc36c (このIDを非表示/違反報告)
優羽(プロフ) - Linkさん» ありがとうございます!そう言って頂くと本当に嬉しいです!これからも頑張ります! (2013年6月14日 19時) (レス) id: 2396cdc36c (このIDを非表示/違反報告)
Link(プロフ) - コメントさせてもらいます。 この作品は、すっごく面白いです!!! 更新がんばって下さい!!応援してます! (2013年6月13日 23時) (レス) id: 79e7361fe0 (このIDを非表示/違反報告)
Link(プロフ) - コメントさせてもらいます! この作品は、すっごく面白いです!!! 更新がんばって下さい 応援してます!! (2013年6月13日 23時) (レス) id: 79e7361fe0 (このIDを非表示/違反報告)
優羽(プロフ) - オレさん» ありがとうございます!!期待に応えられるように頑張ります! (2013年5月28日 20時) (レス) id: 5d38015e0b (このIDを非表示/違反報告)

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作成日時:2013年5月7日 1時

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