第三十六話 ページ39
それからというもの、Aへの虐めが始まった
暴力を幾度も食らわされた
だが、その度に手塚が助けてくれる
自分を犠牲にしてまで・・・
ある日教室に来てみれば
バシャッ！
水をかけられた
その瞬間聞こえてくる、嘲笑い
それからも授業の合間休みも昼休みも暴力を振られた
放課後になり、誰もいなくなった教室へ戻ってきてみれば
机を見てみれば、ひどい落書きが書かれてある
「死ね」
「もう来るな！」
「最低」
そして・・・
「冷酷」
それを見てAはただその場に黙って立っていた
すると・・・
手「こんなに書かなくてもいいだろうに・・・」
水で濡れたタオルを持って、制服の袖を捲くっている手塚の姿があった
Aは少し俯いて机の落書きをじっと見つめていた
それを見た手塚は机の落書きを消し始める
貴「消えないよ。これ油性だと思うし・・・」
手「消せないことはないだろ」
こいつ・・・頭良いくせにこういう所は馬鹿なのか？
貴「別に消さなくていいよ。俺平気だし・・・」
手「平気のわけないだろ。さっき辛そうな顔をしていても平気だと言えるか？」
貴「辛そうになんか・・・」
手「我慢するな。俺はお前の味方だ。だからもっと頼ってくれて良いんだ」
手塚は作業を止め、優しい笑顔を浮かべる
貴「お前こそ・・・辛くねえのかよ？俺、前見たぞ・・・
お前が不二たちから暴力を受けているのを・・・」
その度に手塚が苦しそうな声を上げているのを・・・
手「辛くないさ。お前に比べたらどうってことない」
貴「だけど・・・俺、手塚が・・・傷つくの見たくなくて・・・」
涙が溢れてくる。手塚はAをそっと抱きしめた
手「お前は本当に優しいな」
貴「優しくなんかないよ・・・。俺、関係のない人まで巻き込んで・・・最低だよ
この机に書かれてある落書き通りだ・・・」
手「そんな事ない・・・。俺の知っているお前は誰よりも優しい・・・」
貴「・・・」
なんでだろ？不二たちに裏切られたくらい全然平気なのに・・・
手塚の前にくると、平気じゃなくなって・・・辛くなって、泣いて・・・
手「俺は本当に大丈夫だから・・・。心配するな」
貴「手塚・・・」
俺はまた手塚の前で泣いてしまった
バカみたい・・・だよな
でも・・・止めることできないんだ
手塚はただ俺の頭を優しく撫でてくれていた
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優羽(プロフ) - オレさん» いつもありがとうございます！本当に嬉しいです！これからも更新頑張ります！ (2013年6月17日 20時) (
レス) id: 2396cdc36c (このIDを非表示/違反報告)
優羽(プロフ) - Linkさん» ありがとうございます！そう言って頂くと本当に嬉しいです！これからも頑張ります！ (2013年6月14日 19時) (レス) id: 2396cdc36c (このIDを非表示/違反報告)
Link(プロフ) - コメントさせてもらいます。 この作品は、すっごく面白いです!!! 更新がんばって下さい!!応援してます! (2013年6月13日 23時) (レス) id: 79e7361fe0 (このIDを非表示/違反報告)
Link(プロフ) - コメントさせてもらいます! この作品は、すっごく面白いです!!! 更新がんばって下さい 応援してます!! (2013年6月13日 23時) (レス) id: 79e7361fe0 (このIDを非表示/違反報告)
優羽(プロフ) - オレさん» ありがとうございます！！期待に応えられるように頑張ります！ (2013年5月28日 20時) (レス) id: 5d38015e0b (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時：2013年5月7日 1時
