〜人間なんか所詮裏切る生き物だろ？〜

第十五話 ページ17

数日後


貴「・・・もう放課後か・・・」


相変わらず手塚は毎日昼休みに屋上に来ている


貴「起きよっと・・・」



屋上から出るといつものように教室から荷物を取りに行き

学校を出ようとした





するとテニスコートを通る時に足元にボールが転がってきた




あいつもテニス部だったな・・・





そう思いボールを拾いあげる



手「・・・唯川？」


背後から声が聞こえ、振り向く


貴「！」

そこには青学のレギュラージャージを着て立っている手塚の姿があった


貴「お前ってテニス部だったのか・・・」

手「ああ・・・」


Aは手塚にボールを渡す


手「ありがとう。今帰りか？」

貴「ああ・・・」



「手塚部長！」

手塚の後ろから同じ青学のレギュラージャージを着た部員が走ってきた


「メニューは一通り終わりました！」

手「そうか。わかった。皆には休憩するように言っといてくれ」

「うっす！ところで後ろに居るのは・・・」


貴「！」

「！あっ・・・立海の」

その部員が言い切る前に手塚が口を挟む

手「同じクラスの者だ」

「・・・そうすか！わかりました！じゃあ、みんなに伝えてきます！」


部員がまた走り出した


貴「・・・」


手「気にするな。あいつは噂だけで人を思い込むやつではない」

貴「・・・んじゃ、俺帰るから・・・」


手「ああ。気をつけろよ」







貴「あいつも部長だったのか・・・」


幸村と手塚が一瞬重なった


Aは「はぁ」とため息をつきながら帰路についた

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