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第十四話 ページ16

ザアァァァ




外は大雨が降っていた



手「・・・ひどい雨だな」



あいつは大丈夫だろうか・・・




もうすぐで昼休みだ



手塚が心配そうに息を吐いた



ガラッ



皆が騒いでいる時に教室のドアが開いた


全「!」









貴「・・・んだよ。ジロジロ見るんじゃねえよ」


冷たく言い放つとクラスの生徒は体を震わせた


Aは何もなかったように席に座った


手「大丈夫か?」

濡れているAを労わるように聞く



貴「・・・どうってことないよ。こんぐらい・・・」

机に顔を俯かせてだるそうに答えた


するとAの学ランが肩にかかった


貴「!おい・・・」

手「昼休みまで着ておけ。風邪をひくぞ」

貴「・・・そんなことしたらお前が」

手塚は言葉を遮るようにAを見て、「心配するな」と言った



男子「おい・・・手塚、お前・・・」

女子「やめたほうがいいよ・・・」



また生徒がざわめき始める


貴「・・・」

Aが肩から学ランを下ろそうとした時




手「まだ唯川は青学に来てから何も人に迷惑をかけるような事はしていないだろ

立海でも聞いているのは噂だけだ

それに俺は実際に悪さをしたとも立海の生徒からは聞いていない

それなのに唯川を悪く見るのはおかしいと思うが?」


手塚の言葉に全員が静まり返る


男子「手塚・・・マジかよ」




男子「でも、立海にもいたらしいぜ。唯川に平気で話す奴・・・」

貴「!」



幸村のことか・・・


その時、昼休みの終わりのチャイムが鳴った




Aは黙って立ち上がり、学ランを手塚に返した


貴「とりあえずサンキュ・・・」

手「どこに行く?」

貴「・・・図書室あたりかな・・・」




Aは教室を出た




手「立海・・・か」

手塚は聞こえないような小さな声でそう呟いた

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優羽(プロフ) - オレさん» いつもありがとうございます!本当に嬉しいです!これからも更新頑張ります! (2013年6月17日 20時) (レス) id: 2396cdc36c (このIDを非表示/違反報告)
優羽(プロフ) - Linkさん» ありがとうございます!そう言って頂くと本当に嬉しいです!これからも頑張ります! (2013年6月14日 19時) (レス) id: 2396cdc36c (このIDを非表示/違反報告)
Link(プロフ) - コメントさせてもらいます。 この作品は、すっごく面白いです!!! 更新がんばって下さい!!応援してます! (2013年6月13日 23時) (レス) id: 79e7361fe0 (このIDを非表示/違反報告)
Link(プロフ) - コメントさせてもらいます! この作品は、すっごく面白いです!!! 更新がんばって下さい 応援してます!! (2013年6月13日 23時) (レス) id: 79e7361fe0 (このIDを非表示/違反報告)
優羽(プロフ) - オレさん» ありがとうございます!!期待に応えられるように頑張ります! (2013年5月28日 20時) (レス) id: 5d38015e0b (このIDを非表示/違反報告)

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作成日時:2013年5月7日 1時

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