第十一話 ページ13
翌日の朝
教室にはいつもあるはずのAの荷物がなかった
Aはまだ来ていないのだ
授業には出てないAだが、いつも遅刻せずに教室には来ては
席に荷物を置いて屋上にいる
手塚は自分の後ろの席を少し不安そうに見た
授業がはじまり、一時限目が終わってもAはまだ来ない
そして二時限目がが始まろうとしたとき、教室のドアが開いた
全−手「！！」
そこには・・・Aがいた
先「唯川、遅刻か！？なら「すいません」の一つくらい言ったら・・・」
言い終わる前にAは先生を冷たく睨んだ
それに先生だけではなく、クラスの生徒は恐怖を感じた
ただ・・・手塚は驚くことなく自分の席に荷物を置くAを見つめていた
Aは荷物を置いてはいつも通りに屋上に行こうとしたが
手塚に腕を捕まれた
全「！？」
そこにいた全員が驚いた
貴「・・・なんだよ」
手「お前も今年受験生だろ。少しくらい、授業を受けてみたらどうだ」
言葉は厳しいが、言っている手塚の目は心配そうな色をしていた
そのことに気づいたAは立海でのことを思い出した
――いつも心配してるんだから・・・――
手「俺は心配なんだ。お前のことが・・・
わからないところなら俺が教える、だから」
貴「うるせえな！別に心配なんかしてもらわなくて結構だ！」
そう怒鳴り、掴まれた腕を乱暴に振り払った
ガンッ
それはほんの一瞬のことだった
手「っ・・・！」
振り払われた手塚の右手が机の角に勢いよく当たったのだ
貴「！」
思わずAも少し驚く
手塚は痛みに少し顔を歪め、Aを見た
Aはそんな手塚の顔を見て黙って走り出した
手「唯川っ！！」
Aは振り向かず、そのまま教室を出た
手「・・・」
手塚は右手を抑えながら、またどこか悲しそうな表情でAを見ていた
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優羽(プロフ) - オレさん» いつもありがとうございます！本当に嬉しいです！これからも更新頑張ります！ (2013年6月17日 20時) (
レス) id: 2396cdc36c (このIDを非表示/違反報告)
優羽(プロフ) - Linkさん» ありがとうございます！そう言って頂くと本当に嬉しいです！これからも頑張ります！ (2013年6月14日 19時) (レス) id: 2396cdc36c (このIDを非表示/違反報告)
Link(プロフ) - コメントさせてもらいます。 この作品は、すっごく面白いです!!! 更新がんばって下さい!!応援してます! (2013年6月13日 23時) (レス) id: 79e7361fe0 (このIDを非表示/違反報告)
Link(プロフ) - コメントさせてもらいます! この作品は、すっごく面白いです!!! 更新がんばって下さい 応援してます!! (2013年6月13日 23時) (レス) id: 79e7361fe0 (このIDを非表示/違反報告)
優羽(プロフ) - オレさん» ありがとうございます！！期待に応えられるように頑張ります！ (2013年5月28日 20時) (レス) id: 5d38015e0b (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時：2013年5月7日 1時
