目に映るのはオレンジ (ページ9)

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～Aside～

『てっちゃん、デタラメなリプ送ってこないでー』

て「デタラメがダメなら、ほんとにいただいちゃうよ？」

ソファの背もたれに足を掛け寝っ転がってると
遠くからてっちゃんが近寄ってくる。
この状態で見えるてっちゃんはもちろん逆さま

今日は、オフの日で誰もいない

てっちゃんと二人きり。

て「おーい、聞いてん？」

てっちゃんは、私の目の前でしゃがみおでこをツンっとつつく。

て「A、ちゅーしたい」

『…だめ』

て「えー」

いきなり、そんなことを言われて
ドキドキしないわけが無い

『えーじゃないよ』

て「なんで？」

『なんででも～てっちゃん、誰にでもちゅーするから嫌』

女の子、しょっちゅう家に来てるし、

て「しないよ」

『するよ』

て「じゃあ、これからはAにだけ」

『嘘』

て「ホントならいい？」

てっちゃんの真剣な目で見つめられ、
そんなことを言われるとなんだか
顔が熱い

『…考えとく』

て「なにそれ、可愛すぎん？」

そーゆうと、てっちゃんは
私のおでこにﾁｭｯとキスをして立ち上がった

『てっ、てっちゃんっ?!//』

て「その体制でいたら、頭に血上るから起きなさい」

『はいっ』

しゅっと、ソファの上に正座し
おでこを抑える

どうしよう、思った以上にドキドキするやん…

て「A、でかける？」

『うん！！』

いや、きっと頭に血が上ったせい
絶対そうだ。
ドキドキするなんて、、ない。