隣人は宇宙人 (ページ16)

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※ 汐恩side

そろそろAくる時間やんな

ピンポーン

汐「はーい」

「おじゃましまーす！」

汐「おじゃまされまーす」

「今日は翔也いないのー？」

やっぱ二人嫌やったんかな…

汐「うん」

「なんのゲームやってるの?それ」

新作のゲームって言いたいけど

なんか返事する気にもなれん…

汐「うん」

「…今日の心理学の授業面白かったね！！」

…

汐「うん」

「…千円ちょうだi 汐「やだ」

「なんだちゃんと聞こえてるじゃん」

汐「聞いとるわ」

Aの話ちゃんと聞かなかったことなんかないし。

ずっと、ずっと、聞いてたし。

1000円はあげないし。

「なんで怒ってんのさ」

汐「別に怒ってないで」

「なんか！冷たい！やだやだ！ゲーム没収！！」

汐「おおあ、やめろや、返せ返せ！」

やだやだってちょっとのボディタッチすら

ドキドキするんやけど

もう重症やなあ

「だめでーす！ちゃんとお話聞いてくださいー」

汐「わかった！わかったから！」

「で、なにさ」

ここは素直に。

汐「別に、なんか、川西先輩となかよーなってたなって」

「え、拓実先輩と知り合いなの⁈」

汐「うんまあ。」

「え！なんでなんで！」

汐「なんでもええやん」

なんで興味持ってしまったんよ。

最初は汐恩〜汐恩〜って感じやったんに…

「拓実先輩が今度バイト先に来てくれるんだって〜」

汐「……でええ。」

「え？」

汐「呼ばんでええ。」

「えっなんでさー」

汐「Aの友達は俺と翔也がおるし。」

「なんだなんだー嫉妬かー⁈」

汐「(カチャカチャ)」

嫌や。

Aが他の男と仲良くなるんは嫌や。

俺って重いんかな…

「私じゃなくて景瑚先輩に会いに来るんだよ〜」

汐「俺はAに会いに行っとるけどな。」

俺はずっと、Aしか見えへんのに。