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in side
「…………大ちゃんって、結構強引だよね」
「そう?」
「うん…」
まぁ普段からそういう一面がチラッと見えるところもあるけどさ。
「そろそろ戻るか、」
「え、あ…うん」
「………」
「…え?で、どうなったの?俺たちって付き合うの?」
「いのちゃんが決めるんでしょ?決めてよ」
「え、……あ、じゃあ…」
「いいよ」
「まだ何も言ってないけど?」
「付き合うんでしょ?いいよ」
「……やっぱり強引」
「…でも好きなんでしょ?」
「好きだけど、」
「じゃあいいじゃん」
大ちゃんは満足そうに笑った。
「……待って大ちゃん、」
「ぅん?」
ドアに手をかけた大ちゃんの服を、グイッと引っ張った。
「俺…大ちゃんが好き」
「………ん?うん…」
「え、反応薄っ、、」
「だってさっき聞いたし」
「そうかもしれないけどさ、…ちゃんと言いたかったの」
面と向かっては言ってないわけだし。
「…………可愛い…」
「…え?」
「なんでもない」
「なんでもないの?」
「なんでもない」
耳まで真っ赤な大ちゃんと一緒に、楽屋まで戻った。
end
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作者名:Tea time | 作成日時:2022年11月27日 10時