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「た、ただいまぁ…」
家に帰るとお店はもう完全に閉まっていて、電気も消えていた。
自宅のある2階へ行くと、リビングで伊野尾さんがうとうとしていた。
「…あ、…おかえりなさい」
「ただいま…です」
「お風呂冷めちゃってるので、温め直しますね」
伊野尾さんは立ち上がると、お風呂のスイッチを押した。
………
俺は伊野尾さんとキスしたいとか思ってるけど、伊野尾さんはそもそもそんなこと考えたりしないのかな?
だって、寝室もずっと別々だし、一緒に寝たことだってない。
……⁈⁈
もしかして、…
そういうことをしたくないタイプだったり…
だって世の中にはそういう人もいるわけで、、
もしくは…
「………」
「じゃあ、先に寝ますね。おやすみなさい、有岡さん」
………⁈
「…っ、…ま、待って…」
自室に向かう伊野尾さんを、後ろから引き止めた。
「……?どうかしました?」
「あ、えと……………その、……知念くん、…」
「……?」
「知念くんって、長いんですか?ここのバイト…」
「あー、そうだねぇ…高校生の時から来てくれてるから………でも、どうして?」
「え、……いや、、…なんとなく気になって、、」
………
「……お店のこと気にしてるなら、本当に大丈夫ですよ?今までもずっと1人でやってきたので…」
………
お店のことも気になるんだけど、本当はそうじゃなくて、、
「あ、あの………名前……そろそろ下の名前で呼びませんか?もう俺たち…結婚したわけですし、、」
山田には敬語もやめろって言われたけど、とにかく伊野尾さんともっと距離を縮めたい。
「…………じゃあ、…大貴……そう呼んでいいですか?」
「はい、……あ、あと…敬語も、…俺の方が年下なんで…」
「それなら、……これからは、お互いにやめるのはどう?」
「…はい、…あ、じゃなくて……うん、」
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空 - Tea timeさん» 楽しみにしております^ ^ (2022年7月9日 13時) (レス) id: 6e8b0794ab (このIDを非表示/違反報告)
Tea time(プロフ) - 空さん» リアル設定については検討します。 (2022年7月9日 13時) (レス) id: 915019278d (このIDを非表示/違反報告)
空 - Tea timeさん» ちなみに次回作は何系のお話でしょうか?個人的にはリアル設定希望です^ ^ (2022年7月9日 12時) (レス) id: 6e8b0794ab (このIDを非表示/違反報告)
Tea time(プロフ) - 空さん» コメントありがとうございます。次回も読んでいただけたら嬉しいです。 (2022年7月9日 10時) (レス) id: 915019278d (このIDを非表示/違反報告)
空 - 完結おめでとうございます!!いつも楽しく拝見させて頂いておりました^ ^次回作も楽しみにしております^ ^ (2022年7月9日 9時) (レス) @page32 id: 6e8b0794ab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Tea time | 作成日時:2022年6月29日 9時