幸せのカタチ

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ar side







『そうかぁ、…有岡さんももう既婚者なんですねぇ…』











「なんだよ、それ」










『だって、全然想像つかないですもん』












『それで？新婚生活はどうなんだ？』











「どうって、言われましても…」




職場の上司と後輩とランチ中、俺は何故か質問攻めにあっていた。










楽しい？



……それに嘘はないけど、それだけじゃないし、







幸せ？



……と簡単に言ってしまえるほど、まだ長い時間を共にしてるわけでもないし、、











「……順調です、」












『ははっ、何ですかぁ…それ、』


後輩は馬鹿にしたように笑った。









『まぁまぁ、…順調ならいいじゃないか』










「ははっ、…」












『そういえば、休暇の申請がまだだよな？』












「あー、はい…お店を経営してるので、お正月休みに旅行に行けたらって話してて、」











『あー、そうだったな。自営も大変だな、』











「まぁ、…ですかねぇ、」




俺がお店の経営とか仕事をするわけじゃないから、実際のところはよく分からない。












『まぁでも、産前産後の休暇は手厚いからな。そこは安心だな』













『それ、セクハラですよ…』












『そ、そうか、、』










「ははっ、」








会社に入籍したことを伝えた時は、部署のみんながお祝いしてくれた。




今はいつか誰もが結婚をする時代で、ひと昔前の時代と違って、制度も色々と充実している。









入籍後は、どの企業でも5日間の連休を必ずとることができるし、妊娠した場合はもっと手厚く保障がされる。














まぁ、結婚して1ヶ月以上経つけど、俺たちはまだキスすらしていないのが現状だったりする…

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