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ひと通り片付けを終えて、13時過ぎにお店の方へと降りていった。
1時間以上も前から、お店の方からとてつもなくいい匂いが漂ってきていて、俺のお腹はすでに限界を越えていた。
お店の中は満席ではないものの、多くのお客さんが幸せそうな顔をしてランチを食べていた。
そして、カウンターの向こう側で伊野尾さんは一生懸命料理を作っていた。
「………」
やっぱり好きだなぁ、、
伊野尾さんの料理姿……
『……ここどうぞ、』
ぽけーっと伊野尾さんを見つめていると、可愛らしい男の子に声をかけられた。
「…え?」
『伊野尾さん、旦那さん来ましたよ』
男の子はカウンターの向こう側に、そう声をかけたあと、ふらりと目の前からいなくなった。
案内されたカウンターの端の席に座ると、伊野尾さんがこっちを見てにこりと笑った。
『お水どうぞ』
「あ、ありがとう」
さっきの男の子は戻ってくると、俺の前にお水を一杯置いた。
『何にしますか?』
「あ、えっとぉ……」
「日替わりでも大丈夫ですか?」
急いでメニューを広げると、伊野尾さんの優しい声が降ってきた。
「あ、はい。お願いします」
「すぐ作りますね」
『………』
俺はまた伊野尾さんを目で追いながら、ランチが出来上がるのをわくわくしながら待った。
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空 - Tea timeさん» 楽しみにしております^ ^ (2022年7月9日 13時) (レス) id: 6e8b0794ab (このIDを非表示/違反報告)
Tea time(プロフ) - 空さん» リアル設定については検討します。 (2022年7月9日 13時) (レス) id: 915019278d (このIDを非表示/違反報告)
空 - Tea timeさん» ちなみに次回作は何系のお話でしょうか?個人的にはリアル設定希望です^ ^ (2022年7月9日 12時) (レス) id: 6e8b0794ab (このIDを非表示/違反報告)
Tea time(プロフ) - 空さん» コメントありがとうございます。次回も読んでいただけたら嬉しいです。 (2022年7月9日 10時) (レス) id: 915019278d (このIDを非表示/違反報告)
空 - 完結おめでとうございます!!いつも楽しく拝見させて頂いておりました^ ^次回作も楽しみにしております^ ^ (2022年7月9日 9時) (レス) @page32 id: 6e8b0794ab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Tea time | 作成日時:2022年6月29日 9時