完結 ページ21
in side
「じゃあ、買い物行ってくるね」
お昼ごはんをすませたあと、いつものスーパーへ向かった。
スーパーはいつもと変わらなくて、買いに来るお客さんの顔ぶれも、特に変わらなかった。
夕食の買い物をすませたあと、何も考えずに歩いていると、あっという間に家に着いていた。
だけど中々部屋の中に入る気にはなれなくて、しばらく隣の部屋のドアを見つめていた。
…………
ピンポーン♫
「はい…あれ?どうしたんですか?今日来れないって…」
「………」
「入ります?」
にこにこといつものように笑う彼を見て、とても安心している自分がいた。
「はい…」
彼の部屋の中へ入ると、後ろでドアがバタンと閉まった。
それとほぼ同時に、持っていた買い物袋も床にどさりと落ちた。
僕はもう、この日常から抜け出せそうにはなかった。
end
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作者名:Tea time | 作成日時:2022年5月17日 8時