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「それでね、すごくいい感じの人だったよ?」









『……そう、』




夕食を食べながら、お隣の有 岡さんの話をしてみるけど、妻は相変わらず無関心な様子だった。










結婚をしてかれこれ5年。




初めのうちは、早く子供が欲しいね、なんて話していたのに、妻の仕事が忙しくなってからはそんな話もしなくなった。




今では責任のある立場を任されていて、きっと家庭よりも仕事に夢中で必死なんだと思う。











「…あ、これね、美味しそうなお菓子が入ってたんだよ?食べる?」











『……いらないわ』




有 岡さんからもらった箱を妻に見せてみるけど、ずっと視線はスマホに落とされていて、こっちのことなんてチラリとも見てくれない。











「そっか…」







せっかくもらったから、明日のお昼に食べようかな…1人で、











昔、妻が大好きだと褒めてくれた肉じゃがを、ただ無言で食べすすめた。

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作者名:Tea time | 作成日時:2022年5月17日 8時

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