可愛いあの人 (ページ38)

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in side

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「え、じゃあ俺と付き合ってくれるんですか？」

腕の中から有岡さんを解放したあと、そう聞いた。

「いや…」

「え………」

「受験終わるまでは、今までと同じだから」

「………えぇぇー、、なにそれぇ……アメとムチ…天国と地獄…」

キスまでしといて、酷くない？

「うるさい…」

「じゃあ、ご褒美くださいよぉー」

「は？」

「無事合格したら、ご褒美ください。そしたらもっと頑張れるし。有岡さんの言う通りに我慢しますから」

「…いいけど………何が欲しいの？」

「もちろん有岡さんに決まってるじゃないですか！」

「は……？」

「高校生の性欲舐めないでください！！」

「知らねーよ！って、やることしか考えてねーのかよ！」

「こんなもんですよ？高校生の頭の中なんて。だって、有岡さんのこと好きなんだから、仕方なくないですか？」

「……………っ、…ま……まぁ………いい、けど…」

有岡さんは耳を真っ赤にして、目を逸らした。

「あ…………もう爆発しそうです…」

「今すぐ自分で消火しろ！！」