恋色 2 (ページ20)

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ar side

『はあぁぁ⁈⁈』

「なんだよ」

『やっぱり惚気じゃん』

「いや、」

知念はいつも以上にカリカリと怒っている様子だった。

『キスだけじゃ満足できないって？？何その贅沢な悩み』

「ちょっ！話まとめすぎだから！」

『だって、そうでしょ？』

「…………分かんないし」

『なにが？』

「いのちゃんと俺は違うもん……いのちゃんは男と付き合うの初めてって言ってたけど、俺は…」

俺はむしろ女の子と付き合ったことがない。

だから、普通がなんなのか分からない。

『はあぁ⁈何が違うのか知らないけどさぁ、さっさといのちゃんのこと押し倒してきなよ！』

「ちょっ⁈⁈…っていうか、知念本当にどうしたんだよ、変じゃない？何があったんだよ」

『…………別に。ただ宏太が…』

「え？誰？？」

『本当意気地なし…』

「は？ねぇ、誰？」

『しつこいなぁ、この前ナンパした人だよ！』

「はぁ⁈⁈ナンパ⁈え？えぇ⁈⁈どゆこと？」

『うるさいなー！大貴は早くいのちゃんのこと襲ってきなよ！！』

「なんだよ…」

八つ当たりかよ…

でも、こんなに機嫌悪いなんて相当だな。