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「はあぁぁ〜、」
『なんだよ、その分かりやすい溜息は』
机に顔を伏せる俺を見て、隣の薮が声をかけてきた。
「…はああぁぁ〜」
『だから何だよ!大ちゃんとは、うまくいったんだろ?』
そう…だけどさ。
この間、失恋したと思ったら大ちゃんに突然告白をされた。
大ちゃんのこと、諦めなきゃいけないって思ってたから、すごく驚いた。
「ん…まぁね。でもまだ付き合ってるわけではないし…」
『大ちゃんがまだ恋人と別れてないとか?』
「ううん、彼とは別れたみたい」
『じゃあ、何も問題はないんじゃないか?』
「うーん…そうなんだけどさ、」
大ちゃんは彼と別れたばかりみたいだし、すぐに俺と付き合うとか、考えてないんじゃないかな…
そもそもあの告白も、恋愛の意味の好きではなくて、友情の意味だったりして…
そんなどうしようもないことばかりが、頭の中を駆け巡っていた。
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作者名:Tea time | 作成日時:2021年10月13日 11時