恋色 2 (ページ7)

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ar side

「あ、ちょっと待って。めっちゃいい匂いするー」

お店から漂ういい匂いにつられて行くと、クリスマス仕様のテイクアウト商品が並んでいた。

見た目も美味しそうだし、帰りにコレ買って帰ろうかな…

なんて店先で考えていると、涼介の笑い声が後ろから聞こえてきた。

「え、なに？」

『大ちゃんは変わんないなぁー、と思って』

「は？なにそれ、バカにしてる？」

『してないしてない』

涼介は楽しそうにクスクスと笑っていて、まるで付き合っている頃に戻ったような感覚になった。

『買っていく？ついでに食べていけば？』

「あー…ううん、大丈夫。またあとで買いにくるから」

涼介とは別れたんだから、そこまで甘えるわけにもいかないし。

『…そっか、』

涼介とは恋人ではなくなったけど、友達としてずっと付き合うことができたらよかったな。

でも、それも俺の勝手な願望であって、ただの我儘。

だけど、それくらい波長が合うって感じていたから。