太陽と青い月 2 (ページ17)

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ar side

「なんか、飲みもの持ってくる」

「待って、」

カバンを置いて、ドアの方へ戻ろうとすると、いのちゃんに上着を引っ張られた。

「……な、なに？」

「………」

少し待ってみたけど、いのちゃんが何も言い出さないから、とりあえず隣に座った。

「あのさぁ…大ちゃん……」

「うん、」

「キス……してもいい？」

「……っ⁈、え⁈キス⁈⁈…今っ⁈」

って今だよな…

まさか明日する予約をするわけでもないし。

っていうか、この間拒否られたような気がするんだけど…

どういうこと？

「あのっ、、でもさ……んっ、」

ごちゃごちゃと考えている間に、いのちゃんの顔がすぐそこまで近づいてきているのに、全く気づかなかった。

いのちゃんとのキス……

久しぶりかも…

前もここでしたんだよな。

床にある俺の手をとって、いのちゃんの指と絡まり合う。

それと同じくらい、俺といのちゃんの唇と舌も絡まり合ってなんか…

ヤバいかも……

今日はこの前みたいに邪魔する母ちゃんはいないし。

なぜかいのちゃんはキス上手いし。

こんなキスされ続けたら俺…

「はっ…ん……のちゃ…まっ……っ、」

このままじゃマズイと思って、いのちゃんの胸を手で押して離れた。

「はぁ…はぁ……いのちゃん…何かあった？この前はキスするの嫌がってなかった？」

「ねぇ、大ちゃん……もっとしてもいい？」

「ちょちょちょっ！…っ、待って。一回待って」

キスしようと顔を近づけてきたいのちゃんを、なんとかかわす。

「……本当に何かあった？いのちゃん、」

「………大ちゃん…俺ね………大ちゃんのことが好き」

「……？…う、うん…それは、、」

分かってるつもり。

「それでね……キスとかしたりするとさ、何か変な気分になっちゃうんだけどね…」

「へ……？」

「大ちゃんも…そういうの……ある？」

いのちゃんが不安そうな顔して俺の顔を見つめた。