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in side
『それは惚気だね…』
「え⁈違うよ…ただ山田くんに相談したくて、」
だって、あの日から大ちゃんが急によそよそしくなっちゃったし…
でも、きっと俺のせいなんだよね?
『だっていのちゃん、大ちゃんのことが好きで好きで仕方ない!ってことでしょ?』
「大ちゃんのことは好きだよ?だから、嫌われるようなことはしたくないし…」
『でもさ、普通のことじゃない?』
「え?」
『好きな人にもっと触れたいとか、もっと近づきたいって思うのは』
そう、なのかな…
俺だけが変なんじゃなくて?
『つまり……大ちゃんに触ったり、キスしたりすると、えっちな気分になっちゃうってことでしょ?』
山田くんはニヤリと笑った。
「あ、あの…えと、えと……」
『いのちゃん…それが普通だから。健全な男子高校生ならみんなそうだから』
「え、え、、え…?」
それは安心していいのか、どうなのか…
『まぁ、だから大ちゃんもきっと……』
「え?大ちゃんも同じなのかな?」
『それは、いのちゃんが直接大ちゃんに確かめたら?』
「う、うん…」
『それでさぁ……ちなみに、いのちゃんはセッ クスのやり方知ってるの?』
「っえ⁈せっ…くす……」
さすがの俺だって、その単語くらいは知ってる。
詳しいやり方とかはよく分からないけど…
『……うん、じゃあそれはまぁ、おいおい…ということで』
「う、うん…」
恋人ができるって、本当色々大変なんだな…
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作者名:Tea time | 作成日時:2021年9月14日 16時