太陽と青い月 2 (ページ12)

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ar side

学校が終わったあと、2人で電車に乗っていのちゃんの家まで来た。

「ただいま、」

『おかえりなさい……あら、お友達も一緒なの？』

「うん……えと…大ちゃんだよ」

「初めまして、同じ学校の有岡といいます」

優しそうなお母さんに出迎えられて、ペコリと挨拶をした。

雰囲気がすごくいのちゃんに似てる。

『慧から話はよく聞いてるのよ、すごく嬉しそうに話してて…』

「も、もういいから……大ちゃん行こ？」

いのちゃんに促されるまま、ドアを開けていのちゃんの部屋に入った。

「どんな話したの？お母さんに」

「ぅえ？どんなって………大ちゃんと友だちになってから、俺の変化？に母さんが気付いたから……まぁ、、そんな感じで時々大ちゃんの話してるくらいだよ？」

「ふーーん…」

いのちゃんの顔を覗き込むと、恥ずかしそうに目をそらした。

なんか耳まで真っ赤になってない？

可愛い…

「あ、飲みものもらってくるから待ってて」

いのちゃんを見送ると、部屋の中を見渡した。

なんか難しそうな参考書がたくさんあるし、本棚には小説がたくさん並んでる。

そういえば、初めて会った時しおりを飛ばしてたっけ？

もしかしてあの時も小説を読んでたのかな？

いかにも頭良さそうな部屋だなー。

俺とは大違い…