思わせぶり ページ1
cn side
「いっつもだよ?いつもこうやって見てくるの」
そう言っていのちゃんは上目遣いをして見せた。
「そりゃあさ、俺の方が身長高いんだから、自然に上目遣いになるのかもしれないよ?でもさ…」
『でも?でも、好きなんでしょ?大貴のこと』
「だって、、だってそんな思わせぶりな態度とられたら誰だってさ…」
まあ、僕は好きにならないけどね。
っていうか、大貴がそんなことするのいのちゃんくらいでしょ。
「それにさ、酷い時なんて下唇を噛んで見上げてくるんだよ?酷くない?」
『ふーん』
「俺がどんだけ必死に理性保ってるか、大ちゃん知らないんだよ!」
まあ、そうだろうね。
『じゃあ、大貴に直接言えばいいんじゃない?』
「なにを?」
『思わせぶりなことしないでって』
「そ、そんなの言えるわけないよ…俺の気持ちがバレちゃうじゃん」
『ダメなの?』
「ダメだよ…」
はあ…
さっさと告白でもすればいいのに。
『じゃあ、これからも大貴の思わせぶりな態度に耐えるしかないね』
「そんなぁ…知 念〜、助けてよー」
『僕には無理』
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作者名:Tea time | 作成日時:2021年3月15日 18時