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学校が終わったあと、雨で部活が休みだという山田くんに連れられて美容院に来た。
山田くんと知念くんに顔を見られてしまったあと、俺は髪を伸ばした経緯を話すことにした。
だって、3人のことは信用できるって思えたから。
話し終わったあと、みんな驚いていたけど、こんな俺でも受け入れてくれた。
.
山田くんが連れてきてくれた美容院はなぜかキラキラとしていて、店員さんもお客さんもみんな綺麗な人たちばかりだった。
やっぱりイケメンが通う美容院は違うのかな…
『どんな感じにしますか?』
『前髪を切って欲しくて…あとは任せます』
『分かりました。じゃあ、はじめていきますね』
そう言われて、チョキチョキと髪の毛が切られていく。
山田くんは遠くの方で座って待っているようだった。
髪型なんて今まで特に興味なかったから、前髪以外は適当に切っていた。
だけど、本当に切ってしまってよかったんだろうか…
山田くんに美容院に誘われた時、大ちゃんだけは渋ってたような気がした。
やっぱりこんな顔をみんなに晒すのは迷惑だよね…
「あの…」
『はい、どうしました?』
「やっぱり切るのは…」
『え?』
そんな会話をしていると、山田くんが駆け寄ってきた。
『いのちゃん、どうしたの?』
「やっぱり、切らないほうがいいかなって…」
『どうして?』
「みんなに迷惑かかるし、それに大ちゃん…」
『大ちゃん?』
「あんまり切ってほしくなさそうだったから…」
髪を切って、また俺がいじめられるんじゃないかって心配してくれてるんじゃないかな…
だって、大ちゃん優しいから…
『大ちゃんはさ、、なんていうか…自分だけが知ってるいのちゃんが欲しかったんじゃないかな?』
「え?それって、どういう…」
『とにかく、、髪切ったら大ちゃんも絶対喜ぶから。俺が保証する』
「うん……」
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Tea time(プロフ) - 0415さん» はじめまして。感想ありがとうございます (2021年1月10日 18時) (レス) id: 6bab8075cd (このIDを非表示/違反報告)
0415(プロフ) - Tea timeさま、はじめまして。太陽と青い月とても面白いです!続きも楽しみにしています〜(*´▽`*) (2021年1月10日 17時) (レス) id: ea10255acc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Tea time | 作成日時:2021年1月7日 15時